『ポケモンGO』日本では早くもブーム終了か、App Storeランキング ダウンロード/セールスともに1位から陥落

7月22日から日本でも配信が始まった『ポケモンGO』のApp Storeでのランキングが、配信後ずっと1位をキープしていたものの、8月に入る前にダウンロードランキング・セールスランキングともに1位から落ちてしまいました。

ポケモンGOのランキング推移

セールスランキング

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App StoreでのiPhoneセールスランキングは、7月30日午前5時に2位に落ち、その後4位まで落ちています。7月30日に代わりに1位になったのは『Fate/Grand Order』。

『Fate/Grand Order』のランキングが上がった要因は、「FGO夏祭り2016~1st Anniversary~」という1周年に合わせて行われたキャンペーン。7月30日 0:00からレアなキャラが確定で排出されるガチャなどを含むイベントが開催されています。また、秋葉原にて同日「FGO夏祭り2016 in 秋葉原」というリアルイベントが行われました。

ちなみに『Fate/Grand Order』はダウンロード数600万超です。『ポケモンGO』は既に1000万ダウンロードを突破しているという話もあるので、ユーザー数では『ポケモンGO』の方が多いはずです。

しかし『ポケモンGO』は課金をしなくても十分に遊べますし、ガチャ的な要素も無く課金性は低いので、ガチャなど課金性の高い仕組みのあるアプリにセールスランキングで負けてしまうのは仕方がないといえます。

ダウンロードランキング

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App StoreでのiPhoneダウンロードランキングは、7月31日午後11時に2位に落ちました。代わりに1位になったのはコロプラの『白猫テニス』。

『白猫テニス』は7月31日午後5時頃にリリースされ、一気に1位になりました。同社の大人気作『白猫プロジェクト』のスピンオフ作品であり、事前の話題性が高かったことや、リリースされたのが休日の夕方という社会人も学生もプレイしやすい時間帯であったことから、ダウンロード数が一気に急増したことが要因だと思われます。

リリース後すぐにTwitterでは「白猫テニス」がトレンド入りしていました。私もTwitterのトレンドからリリースされたことを知り、すぐにインストールしてみました。

余談ですが、一般的に大型のゲームアプリは平日の日中にリリースされることがほとんどです。コロプラの最近の大型作品を見ても、平日リリースばかりなので、『白猫テニス』のリリースタイミングは、勝負を仕掛けた印象を受けました。

Google Playのランキング

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Google Playでのランキングは8月1日午前10時現在、無料トップ/売上トップともに『ポケモンGO』が1位です。しかし、Google PlayのランキングはApp Storeのランキングと比べて、少し遅れて反応する(集計期間や指標の違い)ので、『白猫テニス』に抜かされる可能性は高いと思います。

『ポケモンGO』のアップデート

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『ポケモンGO』は7月30日にアップデートがされましたが、このアップデートで評判を落としたように思えます。

バグとして正常に動作していなかった「バッテリーセーバー」機能はiOS版から削除といった対応で、同じく正常に動いていなかった、近くのポケモンまでの距離が分かる「足あと」機能はiOS/Androidともに削除されました。

「足あと」機能が削除されたのと同じタイミングで、PokeVisionやPokeWhereといった、今どこにポケモンが居るのかが分かる(チートな)サービスも使えなくなりました。

私はミニリュウの巣と呼ばれていた世田谷公園に通っていたのですが、PokeVisionは本当に多くのプレーヤーが使っていました。
PokeVisionを使っていたような効率重視プレーヤーは、PokeVisionでどこにポケモンがいるか知ってから、そこに向かうというゆとりプレイに慣れてしまったので、突然目当てのポケモンがどこに居るかわからないし、近くに居ることが分かっても距離が分からないというハードモードになってしまうと、目当てのポケモンをゲットする楽しみがなかなか味わえなくなってしまい、これをきっかけにやめてしまうプレーヤーも多く出てくるのではないでしょうか。

このプレイスタイルの変化はプレーヤーに非常にストレスを与えることになるので、PokeVisionなどを使えなくするなら、もっと早い段階で対策をした方が良かったのでしょう。そして、足あと機能は削除ではなく直すべきでした。PokeVisionという存在とそれよって得られた体験は、どくこうげきのようにじわじわ効いてくると思います。

海外のランキングでは

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海外のApp Storeのランキングは、8月1日午前10時現在では日本を除くほとんどの国で、ダウンロード/セールスランキングともに1位です。

追記:PokeVision終了とブームの終了について

私の文章が未熟なばかりに、そして若干煽り気味に書いたせいで「PokeVisionがなくなったから、ポケモンGOのブームが終了した」というような解釈をされてしまっているようなので、補足しておきます。

アップデートという見出しの中で言いたかったことは、

  • PokeVisonや類似ツールは、高レベル/ポケモン大量ゲットプレーヤーの多くに使われていた
  • PokeVisonや類似ツールによって(効率的に)欲しいポケモンをゲットできる機会が圧倒的に増えた
  • 足あと機能が削除され、PokeVisonや類似ツールが使えなくなったことによって、欲しいポケモンをゲットするのは凄く難しくなった

という事実から、ポケモンGOはPokeVisonや類似ツールによって楽しくゆとりプレイをしていたプレーヤーにとって難易度がかなり上がってしまい、離脱ユーザーが一定数出るだろうということです。

PokeVisionが無くなったからブームが終了するではなく、PokeVisionが無くなることで離脱するユーザーは少なからず出るです。

PokeVisionが使えなくなり「難しくなった」という趣旨のツイート

ゆとりプレイに慣れた後だとつらい

例えば以前なら、起動して近くに欲しいポケモンがいるのが分かればPokeVisionを見てさくっとゲットできました。また、もし足あと機能ちゃんと動いていれば、それを指針になんとかゲットできたと思います。

しかし、指針が何もないと、なんとなく近くにいることは分かってもゲットできない、といったことが続きます。特に効率を重視するプレーヤーだと、ゲットできるかも分からないのにむやみに夏の暑い中を歩きたくありません。結果として起動頻度が減り、やめてしまう人が少なからず出てくるんじゃないかということです。

今までさんざんミニリュウやイーブイ、エレブーにピカチュウといったレアなポケモンをゲットしまくってた人にとっては、ポッポやコラッタ、ズバットにドードーしかゲットできないゲームに面白みを感じるのは難しいでしょう。

すべてのプレーヤーがやめるとかではなく、例えば巣と呼ばれる特定のポケモンを効率的にゲットできる場所に通い、欲しいポケモンをさくさくゲットすることにおもしろみの多くを感じていたプレーヤーがやめてしまうのではというイメージです。

逆にいえば、過熱しすぎていた層が減り、ブームが少し落ち着き、まったりプレイできるようになるので、ゲームが全体的に健全な方向に向かうのではないでしょうか。

PokeVisonの存在が悪だったという話ではなく、PokeVisonをすぐに潰さず一定期間少なくないユーザーに使わせてしまったり、ゲーム内で用意されていた「足あと機能」すら削除してしまった運営の失敗だったと思います。

Nianticとして「ポケモンとの出会い」をどう見せたいのかをきちんと示し、その設計を著しくぶち壊すサードパーティツールが登場するならすぐに潰すといった、しっかりとしたゲーム運営をのぞみたいですね。

App Annie
Fate/Grand Order 公式サイト

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執筆:あんそく
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