Android搭載DAP「FiiO X7」の使用感レビュー! 完成度高く、操作性は抜群!

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前回はとりあえず「FiiO X7」の開封レビューを行いましたが、数日間使用して機能なども把握できたので、今回はソフトウェア面を中心に、操作性や音質面について紹介したいと思います。

スペック

OSAndroid 4.4.4 KitKat
CPURockchip RK3188 (Quad core / 1.4GHz)
RAM1GB
ROM(内部ストレージ)32GB
ディスプレイ4″IPS 液晶 視野角178° 解像度480×800
DACチップESS ES9018S
オペアンプチップOPA1612 + AD8397 (スタンダードIEMモジュール)
サイズ・重量約130mm x 64mm x 16.6mm、220g
バッテリー3500mAh
連続駆動時間約9-10時間
Wi-Fi2.4GHz IEEE802.11 b/g/n
Bluetooth2.4GHz Bluetooth V4.0 + EDR

Android採用でより使いやすく

「FiiO X7」はAndroid OSを採用したことにより、操作性はもちろん筐体デザインなども、これまでの製品から大きく変化しました。ここまで大きな変更が行われると、どうしても不安が拭いきれないかと思いますが、結果から言うと「FiiO X7」の完成度は非常に高く、筆者がこれまで購入してきたDAPのなかでも、一二を争う仕上がりになっています。

基本的には素のAndroid

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電源を入れ言語を決定すると、Androidスマートフォンユーザーにはよく見覚えのある画面に。ちなみに「FiiO X7」のスクリーンショットは、音量ボタン下と電源ボタンの同時押しで撮れます。

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いくつかFiiOオリジナルのプリインアプリはあるものの、ホーム画面とドロワーはほぼNexusスマートフォンと同じで、素のAndroidに近い印象です。「FiiO Market」なるオリジナルのアプリマーケットがありますが、先日行われたVer1.5へのFWアップデートでPlay ストアが利用できるようになり、これの意味はほぼ無くなりました。

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プリインの「テクニカルサポート」アプリは、アップデートファイルのインストールのほか、FiiOの公式サイトやHead-FiのFiiOスレへのショートカットなどもあります。FWのアップデートは、Ver1.3からOTAで受けられるようになっていますが、何らかの理由で手動で行う場合はこのアプリを使用しましょう。
また、「FiiO X7」のWi-Fiは5GHzに非対応かつFiiO側のサーバーが弱いようで、FWのダウンロードにとても時間がかかるようです。急ぎの場合は、手動で行った方が良いかもしれません。

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設定画面もAndroidそのものです。いくつか項目の追加や削除はありますが、Androidユーザーなら特に迷うようなことはないでしょう。

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Androidのバージョンは4.4.4 KitKatです。少し懐かしいバージョンですね。もちろんイースターエッグも表示されますが、イラストがキットカットから変更されていました。

よりサクサク感を得るために

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ここで「FiiO X7」を購入したら、ぜひ行ってほしい事をご紹介。Androidユーザーにはお馴染みですが、設定>端末情報と進み「ビルド番号」を連打すると、設定内に「開発者オプション」が出現します。

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「開発者オプション」に入り、「ウィンドウアニメスケール」「トランジションアニメスケール」「Animation再生時間スケール」の3項目のスピードを、1xから.5xもしくはオフに変更してみてください。各アニメーションが高速になり、サクサク感が増すと思います。

X7オリジナルの設定項目も

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本体下部で光るLEDのON/OFFや輝度の調整も、設定内「ディスプレイ」から行えます。非常に特徴的なLEDですが、必要ない場合はここからOFFにしておきましょう。

設定内「音」からは、ゲイン切り替えのほかLRバランス、イヤホン/ヘッドホンのリモコン機能を使用できるインラインコントロール、本体上部ジャックの出力方法(デジタル同軸/アナログライン)の変更が行えます。

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また、起動時に後述する「Androidモード」と「Pure Musicモード」どちらできどうするか、という事も選択可能です。

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Ver1.5より使用できるようになったPlay ストアも、問題なく利用できます。ただし、OTAアップデートもしくはzipから手動アップデートをしただけでは、アプリをダウンロードしようとするとエラーが発生する場合があります。別途「GoogleServicesFramework.apk」のインストールが必要なので、オヤイデ電気公式サイトからダウンロードしましょう。

なお、microSDカードを使用してアップデートする場合、FAT32にフォーマットされている必要があります。

クイック設定パネルからモード変更可能

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ここでホーム画面に戻ってみます。ホーム画面にはウィジェットの設置も可能。音楽プレーヤーアプリのものを置くと良いかもしれません。また、ロック画面にはデフォルトで再生、曲送り/戻しボタンが配置されています。

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ステータスバーを下にスワイプすると、通知領域のほかクイック設定パネルが表れます。ここもAndroidそのものですね。ここから素早くWi-FiやBluetoothのON/OFFやディスプレイ輝度の変更などが行えます。
また、左上にはモード切替ボタンもあり、ここから「Androidモード」と「Pure Musicモード」の切り替えが行えます。

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せっかくのAndroid端末ということで、ベンチマークテストも行ってみました。「FiiO X7」に搭載されているSoCは、Rockchip RK3188(Quad core/1.4GHz)というもので、これは2年程前ののいわゆる中華Androidタブレットで多く使用されていたもので、さほどパフォーマンスは高くありません。テストには「AnTuTu Benchmark」を使用し、スコアは22,740でした。

最近のスマートフォンと比べるととても低い数値ですが、実際に使用していてモタつきを感じることはなく、非常にサクサク動作している印象です。タッチパネルの感度もよく、ミスタップなどもほとんどありません。以前使用していた「Calyx M」もAndroidベースのDAPで、ディスプレイ解像度の違いなどはあるものの、非常にモッサリでストレスが溜まっていましたが、それと比べ「FiiO X7」は快適そのものです。「AK100II」も同じくAndroidベースで、これも一時期使用していましたが、それと同等もしくは少し良いぐらいの印象です。

しかし、Twitterなどでは「モタつく、遅い」などのツイートを見かけることもあり、もしかすると個体差があるのかもしれません。自分のがあまりに遅いと感じるようなら、一度他の個体と比べてみることをオススメします。

操作性の高いUI

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では、ここからは「Pure Musicモード」について紹介しましょう。これは「Androidモード」でホームにショートカットが設置されている「FiiO Music」アプリと、ものとしては全く同じですが、「Pure Musicモード」は「FiiO Music」アプリがホームアプリのように動作し、他のAndroidアプリとシステム競合が起きないため安定性が高いとの事です。

とはいえ、デュアルOSというわけではなく、「Pure Musicモード」もAndroidで動作しています。例えば「Androidモード」でTwitterアプリをインストールしていた場合、「Pure Musicモード」時でも通知は来ますし、通知領域にショートカットをおけるようなアプリをインストールしていれば、それも使用できます。Android OSが完全にバイパスされるものではありません。

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画面左上の歯車アイコンをタップすると、各種設定項目が出現します。microSDカードのスキャンもここから行いましょう。

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スキャン方法は「すべてをスキャン」と「選択したフォルダをスキャン」の二通りがありますが、本体に音楽データを保存していなければ後者がオススメです。その場合、スキャン対象はmicroSDカードのみになるので、external_sdフォルダだけを指定しておけば、スキャンにかかる時間を僅かながら節約できるでしょう。

デザイン、UI共に好印象

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「Pure Musicモード」のホームからは、お気に入り/プレイリスト/最近再生した曲/よく再生する曲に素早くアクセスでき、ローカルドライブからは曲/アーティスト/アルバム/ジャンル/フォルダから楽曲選択が行えます。

将来的にはDLNAやNAS、Dropboxなどのクラウドストレージにも対応する予定で、それらもホームからアクセスできるようになるようです。

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楽曲選択画面では、左右のスワイプでお気に入り/プレイリストへの登録、Bluetoothを使用した再生および楽曲の削除が行えます。

プレイリストはPCで作成したM3U形式も使用できますが、相対パスで指定しmicroSDカードに転送後、「FiiO X7」本体のローカルドライブのフォルダ指定からM3Uファイルを指定する必要があります。なお、本体のプレイリスト一覧には表示されません。

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再生画面ではアルバムアートが大きく表示されます。ディスプレイ解像度は480×800とDAPとしては高解像度の部類で、目でも楽しめます。発色もよく視野角も178°と広いですが、電車内でいじっていると、隣の人からバッチリ見られてしまいますね。

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音量の変更は本体側部の物理キーから行いますが、画面点灯中に音量ボタンを押すと音量レベルが表示され、画面内のボタンもしくは上下のスワイプで音量を変更できます。一気に音量を変える場合は、スワイプ操作が非常に便利です。

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楽曲検索もキーボードを使用して行えます。この辺りはAndroidを採用した恩恵ですね。

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イコライザーは8つのプリセットと1つのユーザー定義が用意されており、様々な傾向で音楽を楽しむ事ができます。

バッテリー持ちをテスト

ソフトウェア面の紹介は以上ですが、おそらく多くの方がバッテリー持ちも気になると思います。そこで、100%から電源が切れるまで何時間かかるかテストを行いました。条件は以下の通りです。

  • バッテリー100%状態から楽曲再生開始
  • 「Pure Musicモード」を使用
  • フォルダスルーをONにし、一番上のフォルダから流しっぱなし
  • ファイルフォーマットは16bit/44.1kHzのFLACと24Bit/96KHzFLAC(非ハイレゾ曲が9割)
  • ディスプレイはできるだけ点けない
  • 音量は30
  • Wi-Fi/BluetoothはOFF

結果はこちら。

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バッテリーが1%を切ったところでスクショを撮ったので、実際に電源が切れるまでにここから5分ほどかかりました。この条件だと約7時間30分は、バッテリーが持つようです。非ハイレゾ曲ばかりであれば、もう少し伸びるでしょう。
これを短いとするか長いとするかは人それぞれだと思いますが、個人的には十分なバッテリー持ちです。

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また、楽曲再生を行わず、スリープ状態で6時間半ほど放置したところ、ほぼバッテリーは減りませんでした。これなら、毎回電源OFFにする必要もなさそうです。実際、筆者は使っていない時でも電源OFFにはしていません。

音質について

音質については好みや環境で印象も変わりので、あくまで筆者の場合は、です。使用したイヤホンは、現在最も使用頻度の高い「ULTRASONE IQ」という1BA・1Dのハイブリッド型で、ゲインはハイに設定してあります。
発売時、Twitterなどでは低音過多という感想を多く見かけましたが、IQという癖のあるイヤホンで聴いている事を加味しても、過多だとは思いません。以前使用していた「X5」「X3 2nd」と比べると音に厚みがあり、少しリスニング寄りに感じます。また、メインで使っていた「Cayin N5」との比較すると、音に少し広がりがあり、「X7」の方が滑らかに聞こえました。「N5」はボーカルに歪みというかザラつきを感じることがあるので、それが「X7」にはないイメージです。

ホワイトノイズも僅かにありはしますが、無音時に聞こえる程度で、静かな楽曲でもほとんど邪魔することはありません。インピーダンスの高いヘッドホンなどを使えば、全く聞こえなくなりました。
さらに、非ハイレゾ曲からハイレゾ曲に切り替わる際、「N5」や「X3 2nd」ではブチッというノイズが発生してたのですが、これが全くありません。

とはいえ、音質のみの比較だとかなりの価格差がある「Cayin N5」と、あまり差はないように思います。しかし、「FiiO X7」には今後追加のアンプモジュールもあり、それらが出揃わないと音質評価は固まらないのではないでしょうか。現時点だと、抜群の操作性と今後の拡張性にいくら払えるか、という感じです。

まとめ

定価で税込み10万円を超える価格帯のFiiO機ということで、かなりの期待値でしたが、筐体デザイン、UIは大変満足しています。音質については、今後出てくるアンプモジュール次第、というところです。現時点だと、おそらくオンキヨーの「DP-X1」を選択する方も多いでしょう。アンプモジュールの発売も、さほど待たなくてよさそうなので、購入次第改めて紹介したいと思います。

FiiO ハイレゾ・ミュージックプレイヤー X7

¥ 104,6732016/7/14 02:57

オヤイデ電気 FiiO X7

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