なぜ、iPhoneを「話題のスマホ」と言うのか? Appleのブランドイメージ戦略について考える

話題のスマホ
新型iPhoneの発売に伴って、それらの広告を目にする機会が増えたかと思います。そう、「話題のスマホ」と大きく書かれたバナーです。

いま「話題のスマホ」と言われれば、新型iPhone「iPhone 7/7 Plus」のことだとすぐわかりますが、どうして「iPhone」と書かずに「話題のスマホ」という表現を使うのでしょうか。

話題のスマホとは

Appleは、自社製品に強いこだわりをもっているように、広告素材にも強いこだわりを持っています。
ドコモやソフトバンクなどApple以外が広告素材を作り、広告主となってiPhoneをプロモーションする際には、「iPhone」や「Apple」といった単語を使うことを許可していません。その為「話題のスマホ」といったような、婉曲的な表現になっているのです。

キャリアのWebサイト

以下は、iPhone 6/6 Plus発売直後の3キャリアのトップページのキャプチャです。

ヘッダーに「iPhone 6、iPhone 6 Plus 発売中」と書かれている点、「大きさ以上に大きく進化」という言葉と共にiPhone 6の画像、「購入する」「さらに詳しく」というバナーがある点が共通していますよね。これは、Appleの指示によるものでしょう。

ドコモ

ドコモトップページのキャプチャ

au

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ソフトバンク

ソフトバンクトップページのキャプチャ

テレビCM

iPhoneのテレビCMを見たことある方はわかると思いますが、iPhoneのテレビCMは映像部分がすべて共通、最後に一瞬だけドコモやau、ソフトバンクのロゴが出るだけです。これは以前から世界共通のようです。

販売店

iPhone 6を扱う店舗のポップや、Twitterなどでも「話題のスマホ」という表現が多く使われているのを見かけます。

Web広告

Web広告のバナーなどの素材は共通のものを使ってはいません。それぞれが独自に用意をしているようですが、もちろん「iPhone」や「Apple」といった単語を使うことが禁じられています。

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あるASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)に書かれている、使ってはいけない広告素材について引用します。

誘導バナーを作成いただく際、以下を禁止しております。
1.弊社ページをそのままキャプチャーし、バナーにすること。不正利用および著作権侵害。
2.Apple商標(ロゴ等)の不正利用および著作権侵害。
  具体的には、バナー内への「Appleロゴ」「APPLE製品画像」「APPLE製品ロゴ」の画像使用。
記載内容が悪質であると当社が判断した場合、即時での提携解除もしくは 成果の没収となりますので、予めご理解の程よろしくお願いいたします。

これは、アフィリエイターに向けたものではありますが、同様の指示がAppleから各キャリア、広告代理店に出ているものと思われます。

Appleのブランドイメージ

Appleは製品の開発から販売まで一貫して自社で行い、そのブランド、ユーザー体験を維持してきました。

携帯電話のように中間にキャリアが入ってしまう場合でも、なるべく自社でブランドコントロールができるようにと、厳しい指示をしているのが伺えます。その要求を受け入れなければ、Apple製品を取り扱うことができないのでしょう。そのくらい、Apple、そしてiPhoneのブランドは強力です。

そしてその「Apple」「iPhone」のブランドに、ファンは惹きつけられ虜になるのです。

Reuters
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あんそく
執筆:あんそく
ラブライバーです。 ラブライブ!に関する記事を書いたり、スマホに関連するサービスについて書いたりしています。

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