iOS Device

iOSデバイス、ラインナップとモデルごとの使い分けを特徴から考えてみる

iOSを搭載するデバイスは3.5インチディスプレイを搭載するiPhoneから始まりました。現在ではiPadも追加され、ディスプレイサイズも多くのラインナップの中から選べるようになっています。
それぞれの機種毎に特徴があり、併用している方も多いと思います。

今回はあくまでも筆者の例を参考にそれぞれのモデルの特徴や併用例を、ディスプレイサイズと使い勝手を中心に考えてみたいと思います。

ラインナップの確認

2015年10月現在、日本で販売されているiOSデバイスは以下の9種類となっています。

  • iPhone 5s
  • iPhone 6
  • iPhone 6 Plus
  • iPhone 6s
  • iPhone 6s Plus
  • iPad mini 2
  • iPad mini 4
  • iPad Air
  • iPad Air 2

筆者の使用変遷

history

筆者の使用機種の変遷は以下の通りです。

  1. iPhone 4 SIMフリー単独使用
  2. iPhone 4 SIMフリー、初代iPadの2台併用
  3. iPhone 4S SIMフリー、初代iPadの2台併用
  4. iPhone 4S SIMフリー、新しいiPadの2台併用
  5. iPhone 5 SIMフリー、iPad mini、新しいiPadの3台併用
  6. iPhone 5s SIMフリー、iPad mini 2、新しいiPadの3台併用
  7. iPhone 6 Plus SIMフリー、iPad min 2、新しいiPadの3台併用
  8. iPhone 5s SIMフリー、iPad mini 2、iPad Air 2の3台併用
  9. iPhone 6 SIMフリー、iPad mini 2、iPad Air 2の3台併用
  10. iPhone 6s SIMフリー、iPad mini 2、iPad Air 2の3台併用

iPad mini Retinaディスプレイモデルはその後、名称を変更してiPad mini 2となっています。ここでは全てiPad mini 2と表記します。

組み合わせの理由

iPhone 4など3.5インチディスプレイのiPhoneと、9.7インチディスプレイ搭載のiPadを組み合わせていた時代は、電話やメールに使用するiPhoneと書類などを見るiPadという使い方が中心でした。
初期のiPadは重かったため外に持ち出すケースも多くはありませんでした。

iPad miniが登場してから筆者の環境では移動中でもiPadを使用する機会が増加しました。電車の中で立っている場合などにも純正のスマートケースなどを用いれば、片手で本体を持ち続けるのも現実的な重さになったからです。

iPad mini 2に変更してからは更にiPadを使用するシチュエーションが増加し、通話以外はこちらがメインになりました。

転換期

大きな転換期となったのがiPhone 5sから6 Plusに変更した時です。iPhone 6 Plusは大画面を活かして、今までのiPhoneのディスプレイサイズでは厳しかった作業も可能になりましたが、iPad mini 2とかぶる部分も多く、ここで自分の使用状況や目的を見直すきっかけになりました。最終的にiPhoneの主目的は通話という点から5sに戻しています。

iPad Air 2の登場とともに外出時も3台を持ち歩くのが基本体制になります。座った環境でノートを取ったりする際には大画面は便利なことと、重量が軽くなりましたのでiPad mini 2と2台あわせても初代iPadと同じ程度の重量だからです。

現在は4.7インチディスプレイのiPhoneとiPad mini 2、iPad Air 2を使い分けていますが、以前と比較してiPad mini 2の出番が減りiPhoneの出番が増えてきました。

これらの経験から感じた機種別の特徴と使い分けについて感じた点を記載してみたいと思います。

iPhoneシリーズ

iphone

iPhoneについては通話時の使い勝手と、これ1台で何を行なうかというのが自分にあった機種を考えるポイントではないかと感じます。

iPhone 5s

ip5s

iPhone 5sはiPhone 5に引き続き4インチディスプレイを搭載しました。前機種のiPhone 4Sから本体の幅は変えることなく高さのみを拡大しました。
縦幅は長くなりましたが片手で容易に操作可能な大きさでもあり、この操作性を求めて現在も機種変更せずに使い続けている方も多いと思います。

  • ホーム画面に並べられるアイコンの数は横4列×縦6段
  • 電源ボタンが本体上部にあり、古くからのiPhoneユーザーには慣れた位置
  • 片手で持ちやすい大きさなので色々な操作が手早く行える
  • 落としてしまう不安感が少ない
  • 耳にあてて通話する際にもホールドしやすい大きさ

iPhone 6s (iPhone 6)

6s

iPhone 6sはiPhone 6に引き続き4.7インチのディスプレイを搭載しています。iPhone 5sと比較すると本体は高さだけではなく幅も拡大しました。
ホールド性は多少低下しましたがディスプレイサイズの拡大により閲覧性などは向上しています。

  • ホーム画面に並べられるアイコンの数は横4列×縦7段
  • 沢山のアイコンがホーム画面に並べられるのは便利
  • ディスプレイサイズが大きくなったので、電子書籍を見るデバイスとして活用
  • 耳にあてて通話するのにも違和感のない大きさ

iPhone 6s Plus (iPhone 6 Plus)

6splus

iPhone 6s PlusはiPhone 6 Plusと同じく5.5インチのディスプレイを搭載しています。PlusシリーズはiPhone 6にてはじめて登場しました。
この大きなディスプレイサイズにより小さな文字の判別が容易になりiPad miniに近い使い勝手も実現しています。

  • ホーム画面に並べられるアイコンの数は横4列×縦7段
  • 2カラムのランドスケープモードでメールの確認作成などに便利
  • ディスプレイサイズの拡大で、小さな文字も見やすい
  • ハンズフリーの普及と共に、耳にあてて通話する必要がなければ大きさも問題なし
  • アウトカメラに手ぶれ補正機能を搭載

iPadシリーズ

pad

iPadシリーズは耳に当てての通話に使うことがないためiPhoneとは違った点で使い勝手に差がでます。シリーズ間での大きな違いはディスプレイの大きさと重さです。
ユーザーが主に使用する場所や状況によって検討するのが良いのではと感じます。

iPad mini 4 (iPad mini 2)

mini4

小型のiPadとして7.9インチディスプレイを搭載するのがminiシリーズです。iPad mini 3まではiPad Air 2とくらべて薄型化などで遅れをとっていましたが、最近登場したiPad mini 4ではAir 2を縮小したようなボディになりました。

  • WiFiモデルでは300グラムを下回る重量
  • 片手でホールドし続けるのも一定時間なら苦にならない

iPad Air 2 (iPad Air)

air2

デザインを変更し重量を大きく軽減したAirが登場するとともに、miniからの移行も含めて愛用者の増加した9.7インチディスプレイを搭載するiPadの最新機種がiPad Air 2です。
実際の重量は440グラム前後とmini 4の1.5倍程度ですが、抜群の重量バランスから単体で持った場合はそこまでの重さは感じさせません。

  • 小さい文字のテキストなどもほとんど拡大する必要を感じさせないディスプレイサイズ
  • ディスプレイを消灯しテザリングの基地局にした場合などはバッテリー持続時間が長い印象(WiFi + Cellularモデル)

目的別のおすすめ機種

ios display-data-lazy-sizes

機種別の特徴をふまえて単独使用の場合のおすすめ機種を考えてみたいと思います。

カメラ

ios camera

写真撮影をメインに考えるならiPhone 6s Plusがおすすめです。6から搭載された光学手ぶれ補正により綺麗な写真が撮影可能です。
バッテリー容量も大きいため、より多くの枚数を撮影可能です。

電子書籍

iBOOK

電子書籍に使う場合は主に何を読むかで使い勝手が異なってきます。iPhone 5sでは「ゴルゴ13」などのセリフの少ないコミックでも拡大しないと文字が見にくく実用的ではないと感じました。
対してiPhone 6s Plusならそれほどストレスなく読むことが可能です。

セリフが多く文字の多い「こち亀」などのコミックや小説ではiPadの方が適していると感じます。iPad Air 2などの9.7インチディスプレイ搭載モデルでは横画面にして2ページを並べて表示しても文字の判別に苦労することはありません。縦画面で使用する場合はmini 2でもストレスは感じる事は少ないと思います。

電話と通信

skype for iphone

通話が主だという場合は5sや6sのホールド性の高さは魅力的に感じます。ただしFaceTimeやSkypeでのビデオ通話などの場合には画面の大きさも重要な要素となりますのでiPhone 6s PlusやiPadシリーズの方が適しているケースがあります。
また、テザリングの親機に用いる場合はバッテリーの持続時間が重要になってきますのでこれらの点についても主な通信手段や目的は何かで選ぶのが良いと思います。

iPhoneとiPadの併用

evernote

アプリなどは同じタイトルのものでもiPhone版とiPad版では表示が異なり、より使い勝手が向上するケースもあります。
例えばEvernoteアプリについて閲覧する場合はiPad版がディスプレイが大きく使い勝手が良いですが、写真を添付する場合などはiPhoneの方がより綺麗な写真が撮影可能で機動性も上です。
無料アプリとは思えない高機能で人気のYahoo!カーナビなどもiPad mini 2で利用すれば市販の大画面カーナビ専用機よりも広い表示領域が得られるケースもあります。
ノート系のアプリはiPadにしかないものも多くそういった点でiPhoneに加えてiPadを使用するメリットもあります。

iPhoneとiPadを併用する場合は各ユーザーの使用目的や状況を考えてお互いが不足している点を補い合うのが良い組み合わせと感じます。お時間のある際にiTunesなどにてそれぞれの機種にしかないアプリを観察してみると新たな使い方や組み合わせも浮かんでくるのではないでしょうか。

古い機種も

iOSデバイスはリセールバリューも高く買い替えキャンペーンなどもありますのでディスプレイの大きなものに買い換えるか、買い増しして併用するかなど色々な組み合わせを検討することが可能です。

筆者の自宅ではiPadとしては3代目の「新しいiPad」も電子書籍専用デバイスとして現役で活躍していますし、iPhone 4なども監視カメラとして機能しています。
店頭のデモ機で比較しながらユーザーの主な使用状況にあわせて最適の選択を検討して頂ければ良い組み合わせが見つかるのではないかと感じます。

Apple
9to5Mac■

こちらもおすすめ

あわせて読みたい

いま、注目の記事

Geeklesの最新記事

執筆:るうと
ZAURUS PI-6000から始まり、Palm Treoを愛用して現在はApple Productsと楽しく過ごしています。

Geekles(ギークルズ)をフォロー

Geeklesはたくさんのガジェット好き(=ギーク)が集まり、ガジェットやオーディオ、アプリ、カメラに関する情報を発信するメディアです。