Mate S

これは良いスマートフォンだ! HUAWEI Mate Sを一ヶ月使ってみた使用感レビュー

2015年12月に日本でも発売が始まったHuaweiのフラッグシップスマートフォン「HUAWEI Mate S」。
2月頭に購入して、およそ一ヶ月がメインスマホとして使ってみて感じたこと、買っても良かったのか悪かったのかをレビューしていきたいと思います。

外観

Mate S

前面

縁がラウンドしたこのディスプレイは、2.5Dディスプレイと呼ばれ、手に持った時のホールド感や、エッジスワイプをした時の利便性を高めてくれます。また、ディスプレイの表示部にラウンドは無いので、表示したものが曲がって見えることはありません。

Mate S

背面

背面には、指紋認証センサーと、サファイアガラス製のカバーガラスで覆われたカメラ、そして下にはHuaweiの文字が印字されています。

Mate S

右側面

右側面には、ボリュームボタンと電源ボタンがあります。ボタンはクリック感がありながらも上品で、安っぽいクリック音が鳴ることはありません。

Mate S

左側面

本体左側には、microSD・nanoSIMスロットがあります。

Mate S

本体下部

本体下部にはmicroUSBコネクタ、スピーカー、マイクがあります。

Mate S

本体上部

本体上部にはイヤホンジャックがあります。

5.5インチながらかなり持ちやすい

Mate S
Mate Sは5.5インチとスマートフォンにしては大きめ画面を搭載しているため、ディスプレイサイズだけ見ると持ちにくく思われるかもしれません。

しかし、背面がラウンドしていることや、最薄部2.65mmのアルミボディがしっかりと手に収まってくれるため、同サイズ帯のiPhone 6s Plusや角ばったボディのXperia Z5よりも格段に持ちやすくなっています。手の大きい人であれば、片手で操作することもできるでしょう。

ソフトウェア

シンプルで統一感があり使いやすいEMUI

EMUI
Mate SにはAndroid5.1ベースのEMUI3.1が搭載されています。UIには透明感があり非常に綺麗です。ホーム画面のアイコンも、Android純正とは違い、アイコンサイズがほとんどのアプリで調節されて同じ大きさになるので見にくくならず、使いやすいので筆者は気に入っています。

残念なデュアルウィンドウ機能

デュアルウィンドウ
Mate SにもGalaxyシリーズに搭載されているようなデュアルウィンドウ機能は存在しますが、機能的に少し残念です。デュアルウィンドウ自体はスムーズなのですが、使えるアプリが純正の8つのアプリのみに限定されており、ChromeやTwitterなどHuawei製以外のアプリでは使用することができないので、利便性に欠けます。

意外と使えるナックルセンス

ナックルセンス
昨年HuaweiがP8を発表した時に、同時に紹介されたナックルセンスというジェスチャー機能。

指の関節を利用して行うジェスチャー機能に「ほんとに便利なのか?」と疑問を抱いた人は多いのでは無いでしょうか。実は筆者もその一人だったのですが、実際に使って見て考えがガラッと変わりました。これまでスクリーンショットを撮影するには、大抵の場合ボタンを2つ押す必要がありましたが、この機能を使用すれば、軽くノックするだけで簡単にスクリーンショットを撮ることができ、想像以上に使い勝手が良いです。

Mate Sの使用感は?

パフォーマンス

ベンチマーク
ベンチマークスコアに関しては、Antutuの様に3D系のテストをされるものでは点数が低くGPUが弱い印象があります。一方Geekbenchの様なテストでは、他社のフラッグシップスマーフォンに負けてはいますが、そこそこのスコアを出しています。

普段使用には問題なし

普段、ホーム画面やTwitter、Webページのスクロールなどでカクつくことはなく、不満に感じる点は全くありません。ただ、上のAntutuのスコアからも分かるように、3D系のゲーム(例えば『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』など)の様にGPUに負荷がかかるものに関しては、グラフィックの表示レベルを落とさないと快適にプレイするのは厳しいと思います。

発熱は全くしないと言っても過言ではない

昨年よく話題になったSoCの発熱に関してですが、Mate Sに搭載されているKirin930はかなり発熱が抑えられるよう設計されているようで、ベンチマークを2回連続で回したり、充電をしながら使用してもほとんど熱くなることはなく、熱対策に関しては他社のどのSoCと比較しても勝っていると思います。

バッテリーの持ち

Mate S

ある一日のバッテリーグラフ

筆者は最初、5.5インチフルHDディスプレイに2700mAhのバッテリーと、ディスプレイサイズの割にバッテリー容量が少なく、バッテリー持ちに関してはあまり期待してなかったのですが、良い意味で期待を裏切られる結果となりました。

Twitter、ブラウジング、軽くYouTubeで動画視聴程度の使用であれば、余裕で1日持ちますし、状況が良ければ2日使用することができます。バックグラウンドで動いているアプリの動作を上手く制限しているようで、スリープ時の消費も抑えることができています。

カメラ

HUAWEI Mate Sでの撮影例

カメラには、ソニー製のイメージセンサーExmor RS(IMX278)を搭載しており、カメラを起動し構えるだけで簡単に綺麗な写真を撮影することができます。

指紋認証

指紋認証
Mate Sに搭載されている指紋認証センサーの性能はかなり高く、画面が消えている状態から指紋認証センサーに一瞬触れるだけでロック解除をすることが可能です。

指紋認証センサーにはジェスチャー機能も搭載されており、指でスワイプすることで、通知センターを下ろすことができたり、ギャラリーアプリで画像の送り戻しが可能です。

音質

音質
音質に関してですが、筆者が先日レビューしたXiaomi Piston3で聴いた感想としては、旭化成などの専用のDACを搭載しているスマートフォンには一歩及びませんが、そこそこ良い音を鳴らしていると思います。音の臨場感はちゃんとあり、低音もしっかり出しながら高音も潰れずにしっかりと聴けるので非常に満足しています。ただ、高級DAPやイヤホンを持っている人にとっては物足りなく感じると思います。

スピーカーの音質も悪くなく、ホテルなどの部屋で軽く時間つぶしに音楽を聴けるレベルの仕上がりにはなっています。

誰にでもおすすめできる優等生

先に結論から述べますと、このスマートフォンは買いなスマートフォンだと思います。

確かに発売された当初の価格(約8万円)であれば、躊躇するのもわかりますが、現在 価格comなどで最安値を見ると5万円台まで値下がりしており、以前より購入しやすい価格になってきています。スペックに関しては、他社の製品と比べると物足りないところもありますが、指紋認証の精度や、カメラの品質、本体加工の技術力などHuaweiのフラッグシップ機として「本気」を感じられる部分が随所に散りばめられており、それが5万円と考えると買っても損はないのではないでしょうか。

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執筆:やほお
HUAWEI Mate S使いの西木野真姫ちゃん推しです。

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