6,480円の高級スタイラスペン、Adonit「Jot Dash」レビュー
先端に透明なディスクが装着されたスタイラスペンで有名なAdonitから、最新のアクティブスタイラスペンであるJot Dashが10月8日に発売されました。
この製品は海外ではすでに発売済みでしたが、日本では未発売だったこともあり多くのユーザーの注目を集めていました。
さっそく筆者も購入したのでファーストインプレッションをお届けします。
Adonitの製品
Adonit社はJotシリーズとして、先端に透明なディスクを装着したスタイラスペンや、Bluetooth接続によるパームリジェクション機能を搭載したJot Scriptなどのアクティブスタイラスペンを発売しています。
価格は高めながらもEvernoteとのコラボによるJot Scriptの提供や独特の先端構造などにより販売は好調で、定期的に新製品をリリースしています。
Jot Dash
今回発売されたJot Dashは、Adonitのアクティブスタイラスペンとして初めて、Bluetooth接続することなくすぐに使えるモデルとなりました。
しっかりとしたペンクリップも装備しているので、ポケットにさして屈んだ際などにも落ちにくくなっています。
パッケージ
到着した製品パッケージは、最近のAdonitの製品群と同じく紙パッケージとなっています。
パッケージの下にAndroidのロゴマークと「Apple iOS」が記載されているのが大きな違いです。
同梱品
パッケージ内部のトレーには本体と充電器が入っています。
充電
充電は専用充電器をUSB端子に挿入し、その上にJot Dashを置くことで行います。充電端子はマグネットにもなっているので、Jot Dashの後端を近づけるだけでマグネットにて固定され充電が始まります。
LEDの変化
LEDは内蔵充電池の状態に応じて色が変化します。充電中はレッドからグリーンに変化すれば充電完了です。使用時にもLEDの色の状態によりバッテリー残量を確認することが可能です。
電源をオンにする
ペン後端の黒い部分をクリックするだけで電源がオンになります。ノック式ボールペンの操作に似ています。
Jot Proとの比較
筆者が使用しているJot Proとの比較をしてみたいと思います。
収納時の長さの比較
テープの固定方法が変更されていますが、よく似たパッケージです。Jot Proのキャップを締めた状態ではProの方が長さが短いのが確認できます。
使用時の長さ比較
Jot Proのキャップをペン後端に装着した場合の長さはほぼ同じであることが確認できました。
ペン先端の比較
ペン先端の構造が最大の違いとなっています。今後はディスク紛失に気を使う必要もありません。
書き味
ディスクが装着されたJot Proも素材の改良などにより、書き味や認識精度は随分と良くなりました。それと比較しても今回のJot Dashはアクティブスタイラスペンであり、自身で静電発生するので、書きなぐるような速い筆記ではこちらにメリットがあるようです。
ディスプレイとの接触音
ディスクは当然として、今回のペン先端も固めの素材が装着されています。Jot Proで書いている際は独特のカツカツした音が発生します。Jot Dashも静かにはなりましたが、やはりカツカツ音は発生します。
スペックの比較
Jot Dash | Jot Pro | |
---|---|---|
ペン先の太さ | 1.9mm | 透明ディスク |
ペン軸の太さ | 8.5mm | 9.5mm |
重量 | 12g | 20g |
カラーバリエーション | チャコール/シルバー | カッパー/シルバー/ブラック/ゴールド |
充電時間 | 45分以内 | – |
バッテリー持続時間 | 約14時間 | – |
価格 | 6,480円 | 3,280円 |
まとめ
実際に購入し使用してみた結果、それぞれの製品には以下のような印象を持ちました。
Jot Dash
- Proと比べればしっかりとしたクリップが装着されたので落とす不安が解消された
- バッテリー持続時間も長く、充電の不便は感じない
- ディスクがないので書いている部分が見やすい
- 重量は好みによっては軽すぎると感じるかもしれない
- 書き味は軽い。ボールペンのような印象
Jot Pro
- 新しいディスクによりJot Flipなどに比べ、認識精度が上がっている
- 充電の必要がない
- このくらいの重さのほうが書いている際に安定していると感じるかもしれない
- クリップはファッション性重視で固定能力は低い
- 書き味はしっとりしている。万年筆のような印象
筆者はJot ScriptやJot Touchのクリップ付きが出るのを待っていましたがJot Script 2になっても装着されないのを見ると望み薄と判断し、こちらの商品を購入してみました。
オススメ度合いは価格の判断次第と感じます。個人的にはクリップの作りや表面の処理などの質感が低めに感じられることなどから、もう少し安くても良いのではないかと感じました。
クリップも固定能力はProに比べて上がりましたが、Jot Flipと比較するとそれでもまだ簡易クリップといえるものです。
実際の使用感についてはディスクが無くなったことにより視認性は上がっているので、文字を多く書くケースなどではより使いやすくなりました。
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