おサイフケータイが一番おトクに使える電子マネーとクレジットカードをまとめたので、使わず嫌いしてないで使ってみませんか?
おサイフケータイを「私には必要ない」「なんか面倒くさそう」と敬遠している方は多いのではないでしょうか。
「おサイフケータイは必要ない」と思っている方でも、カードタイプのSuicaやnanaco、WAONは使っているという方も多いハズ。私もそうでした……。
しかし、スマートフォンを購入したことをきっかけに試しにおサイフケータイを使ってみたところ、オートチャージができたり、スマホからいつでもチャージできたり、残額やポイントがすぐに確認できたり、近所の外出ならスマホ一つで出かけられるようになったりと、とんでもなく便利でした。もう手放せません!
ただ、いざ使ってみようと思っても、電子マネーごとに使えるお店が限られていたり、チャージに使うクレジットカードに決まりがあったりと考えるべきことがたくさんあります。
この便利さをたくさんの人に味わってもらいたいので、私が実際にすべての電子マネーとクレジットカードの組み合わせから調べた、一番便利でおトクにおサイフケータイを方法について紹介します。
用意したいクレジットカードと電子マネー
一番効率よく支払いができるように、全ての選択肢から検討して準備したクレジットカードと電子マネーを紹介します。
これから一通り説明しますが、簡単に言ってしまえばクレジットカードは以下の2つを作成し、
- ビックカメラSuicaカード
- リクルートカード
おサイフケータイの電子マネーは、以下の3つを導入すればだいたいの利用シーンをカバーできて効率よくポイントを貯めることができます。
- モバイルSuica
- nanacoモバイル
- 楽天Edy
Suicaを使わない地域の方や、定期券の関係上モバイルSuicaだと面倒くさくなってしまう場合は、とりあえず「リクルートカード」だけ用意すればいいでしょう。
電子マネー
支払いはなるべく、おサイフケータイを使った電子マネーで行います。
お店ごとに使える使えないがあるため、1つだけで完結というわけにはいかず煩わしいですが、最初にオートチャージ設定さえしてしまえば後は比較的楽です。
現金での支払いでは何の還元も無いのに、電子マネーを利用して支払いをするだけでポイントが付くので、利便性でも還元という面でも現金で支払うメリットは皆無です。むしろ全員が電子マネーで支払いをするようになれば、レジの混雑が緩和されたりすると思うので、みなさん積極的に導入して欲しいところです。
モバイルSuica
通勤定期と電子マネーとしてのSuicaに利用できます。
JR東日本以外の鉄道を利用している場合は定期として利用することはできませんが、運賃の支払いには利用できるので定期を持っていない場合などは作成してもいいかもしれません。
定期はJR以外の私鉄が区間に含まれていても購入できるので、購入できる区間を確認してみるといいかと思います。乗車駅がJRでないと購入できないので、私鉄→JRのような場合は逆向きにJR→私鉄とすれば購入できます。
モバイルSuicaのチャージは一般のカードでも行うことができますが、オートチャージ(残高が◯円以下になったら、◯円自動でチャージ)はビューカードでないと設定できません。モバイルSuicaを利用してて、残高不足で改札で止まると非常に面倒くさいので、オートチャージのためだけでも、ビューカードを発行することをおすすめします。
Suicaは駅構内のお店や自販機だけでなく、コンビニ等でも幅広く使うことができるので、持っていて損は無いでしょう。ただし、支払った際に付与されるポイントは駅構内のお店やNEWDAYSなど一部のみなので注意です。
nanacoモバイル
nanacoはセブンイレブンとイトーヨーカドー系のスーパー、デニーズなど利用できます。
支払いと同時にnanacoポイントが貯まるので、Tポイントカードのようにいちいちカードを出す必要がなくスマートです。チャージ時と支払い時の2重取りで考えると、一番高くなる還元率の支払い方法となります。
nanacoしか使えないというお店はあまりないので、使える場所という視点で考えるとセブンイレブンが無い沖縄県の方などは用意する必要は無いかもしれません。
使える主要なコンビニ | セブンイレブン |
---|---|
ポイント有無 | あり |
還元率 | 1% |
ポイント計算方法 | 1回の支払い100円(税抜き)につき、1nanacoポイント(1円相当) |
オートチャージ | なし |
大きな特徴としてセブンイレブンではnanacoを使って各種税金や国民年金、公共料金の支払いをすることが可能です。支払い時のnanacoポイントは付きませんが、nanacoにチャージする際に発生するクレカのポイントは貯まるので、誰しも支払う必要があり、高額なこれらの支払いでポイントが貯まるのは大きなメリットでしょう。
唯一の欠点はオートチャージが無いことだと思います。
楽天Edy
nanacoとSuicaが利用できない店舗で利用する目的で用意です。
加盟店舗数が一番多く、支払いで貯めるポイントは楽天スーパーポイントやTポイント、Pontaなどから選ぶことができます。また、営業を頑張っているせいか、小さな居酒屋とかでもEdyだけ使えるといったことがあります。
使える主要なコンビニ | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ |
---|---|
ポイント有無 | あり |
還元率 | 0.5% |
ポイント計算方法 | 1回の支払い200円(税抜き)につき、1ポイント(1円相当) |
オートチャージ | あり |
オートチャージ備考 | クレジットカード(縛りなし)、銀行口座 |
自動販売機などでも利用できますが、支払い時に付くポイントは1回の決済200円ごとに1ポイントなので、130円だけをジュースを購入してもポイントは付きません。購入価格によってnanacoやSuicaと使い分けるとよいかと思います。
モバイルWAON
イオン系スーパー、ファミマ、ミニストップ、吉野家、オリジン弁当などで利用できます。私はオリジン弁当をよく利用するのですが、オリジン弁当はWAONしか使えないので作りました。
イオンカードを使えばオートチャージに対応しているので、初期設定さえすればそこまで煩わしいものではありませんが、イオンなどでは他の電子マネーも使えるので、多く作りたくない場合は切り捨ててよいかと思います。
使える主要なコンビニ | ファミリーマート、ミニストップ |
---|---|
ポイント有無 | あり |
還元率 | 0.5% |
ポイント計算方法 | 1回の支払い200円(税抜き)につき、1WAONポイント(1円相当) |
オートチャージ | あり |
オートチャージ備考 | イオンカードのみ対応 |
支払いごとにWAONポイントが貯まります。還元率は200円で1ポイントなので0.5%ですが、楽天Edyと同様に200円未満は切り捨てなので少額決済は注意です。
iD
セブンイレブン、ファミマ、ローソン、マクドナルドなどで利用できます。また、ダイソーやカラオケ店、タクシーなどでも使えるところがあります。
他のプリペイド型の電子マネーと違い、クレジットカードと同じように後から引き落とされるポストペイ型なので、持っていると心強いです。
使える主要なコンビニ | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ |
---|---|
ポイント有無 | なし(クレカ引き落としと共通になるので、実質dポイント) |
還元率 | 1.0% ※dカードの場合 |
ポイント計算方法 | クレジットカードの還元率による |
オートチャージ | – |
オートチャージ備考 | – |
クレジットカード
クレジットカードはカードとして使うのはもちろん、電子マネーへのチャージという重要な役割を担います。
紹介する全てを発行しなくても、主要なカードさえ発行すれば、多少のポイントが犠牲になるだけなので、ご自身のスタンスと相談しながら検討していただければと思います。
ビックカメラSuicaカード
ビックカメラSuicaカードはモバイルSuicaのために使用します。
ビューカードを持っていない場合には絶対に発行することをおすすめします。
- モバイルSuicaの年会費1,030円(税込)が当面無料
- モバイルSuicaでオートチャージが利用可能
- ビュー・エクスプレス特約を付ければ、新幹線にもモバイルSuicaで乗車可能
- 定期やモバイルSuicaへのチャージにも1.5%のポイントが付与
モバイルSuicaの年会費は、ビューカードで登録すれば当面無料。「ビュー・スイカ」カードという選択肢もありますが、ビックカメラSuicaカードの方が、年会費は前年1年間に1度でも使えば無料、ビックポイントが貯まるというメリットがあるのでビックカメラSuicaカードの方がいいでしょう。
ビックカメラSuicaカードの唯一の欠点は、カード自体に定期を載せられないことですが、定期はモバイルSuicaを利用するので関係ありません。
また、イオンSuicaカードを使ってWAON用のカードと兼用ということも考えられるのですが、ビックカメラSuicaカードなどが定期やSuicaへのチャージに対して、1000円で15円分のポイント(還元率1.5%)が貯まるのに対して、イオンSuicaカードは400円ごとに1円分のポイント(還元率0.25%)となっているので、モバイルSuica用と考えると論外です。
リクルートカード(VISA)
nanacoと楽天Edyへのチャージに使用します。
メインのクレジットカードとしても十分使えますし、nanacoと楽天Edyへのチャージ時還元率が全クレカ中最高なので、ぜひとも発行することをおすすめします。
- 年会費無料
- nanacoと楽天Edyへのチャージで1.2%のポイントが付与
- どこで使っても還元率1.2%の高還元率
楽天Edyへのチャージは、シティカードのゴールドやプラチナなどであれば1.2%以上のポイントが付与されますが、年会費がそれぞれ12,000円と35,000円掛かりますし、作ろうと思って作れるカードではありません。
※JCBブランドでは楽天Edyへのチャージがポイント付与の対象外となってしまうので、VISAブランドを選びましょう。
リクルートポイント
リクルートカードは、利用額に応じてリクルートポイントが付与されます。リクルートポイントはPontaと等価交換できるようになり、使いみちが広がりました。
おすすめの使い方は、Pontaポイントに交換してローソンでお試し引換券に使ったり、dポイントへ交換してドコモの利用料金に充当したり、dポイントからiDキャッシュバックに使う方法です。
イオンカード(セレクト)
モバイルWAONへのチャージに使用します。モバイルWAONはいやらしいことにイオン系のクレジットカードでないと、そもそもチャージ設定をすることができません。
また、引き落としできる銀行がイオン銀行のみである「イオンカードセレクト」以外は、チャージ時のポイントをもらうことができません。
イオン銀行の口座を既に持っている、口座を作ってもいいからポイントを残さず獲得したいのであれば「イオンカードセレクト」を作りましょう。口座を作るのが面倒であれば、通常の「イオンカード」でOKです。
イオンではWAON以外の電子マネーも使えるので、無理にイオンカードとモバイルWAONを作る必要は無いと思います。
dカード GOLD
iDの登録に使用します。dカード GOLDは年会費はかかるものの、持っているだけでdポイントクラブのステージがゴールドになり、ドコモの利用金額のポイント還元率が10%になります。ドコモを利用していて毎月10,000円前後の利用金額であるなら、間違いなく作るべきです。
実際の支払いについて
支払い方法の優先度
基本的に支払いは、そのお店で使える一番還元率の高い方法で行います。
私の場合は以下の順に上から使い分けています。現金での支払いしかできない時が悔しいです。
- nanacoモバイル(還元率2.2%)
- 楽天Edy(還元率1.7%)
- モバイルSuica(還元率1.5%)
- リクルートカード(還元率1.2%)
- iD(還元率1.0% ※dカードの場合)
- モバイルWAON(還元率0.5%)
- 現金(還元率0.0%)
定期・鉄道
私はJR東日本を使うので、通勤定期をモバイルSuicaにしています。
定期の更新はスマホからできますし、オートチャージ設定をしているので駅で券売機を利用することが無くなりました。また、「ビュー・エクスプレス特約」を付けると、スマホから新幹線の予約ができ、おサイフケータイだけで新幹線に乗ることができます。
コンビニ
コンビニでは次のようにポイントも考慮しながら、効率的な支払いをします。
セブンイレブン
支払いにはnanacoを利用します。
リクルートカードからのチャージで1.2%、nanaco支払い時の1%で合計2.2%還元です。コンビニ決済のなかで一番還元率が高くなります。
ローソン
支払いにはiDを利用します。
Pontaカードはカードとしてでなく、おサイフケータイにまとめることができるモバイルPontaを設定しています。モバイルPontaを設定しておけば、おサイフケータイでの支払い時に勝手に認識して、Pontaが貯まります。カードを出す煩わしさから開放されるので是非設定しましょう。
dカードのiD決済では、ローソンとの提携により3%OFF、レジ会計時にPontaポイントカード(またはdカード)提示で1%、dカードの引き落とし時のポイント(dポイント)1%の合計約5.0%還元です。
ファミリーマート
支払いには楽天Edyを利用します。
モバイルPonta同様に、「モバイルTカード」というものがあるのですが、残念ながら現在はTSUTAYAとカメラのキタムラでしか利用ができないそうです。
リクルートカードからのチャージで1.2%、楽天Edyでの支払い時に0.5%、Tポイントで0.5%の合計2.2%還元です。
ただし、200円未満の少額決済の場合は楽天Edyの0.5%が無くなるので、チャージ時に1.5%還元のモバイルSuicaの方が高還元率となります。
ミニストップ
支払いには楽天Edyを利用します。イオン系列なのでWAONの方がお得かと思いきや、チャージ時のクレカを考慮すると楽天Edyとなります。
しかし、ボーナスポイント対象商品という多くのポイントがもらえる商品があるので、それらの商品を購入する場合はWAONを使う方が良いでしょう。
リクルートカードからのチャージで1.2%、楽天Edyでの支払い時に0.5%です。
サークルKサンクス
支払いには楽天Edyを利用します。そして楽天Edyアプリの機能として使える「楽天ポイントカード」のバーコードを見せることで100円で1ポイント付きます。
リクルートカードからのチャージで1.2%、楽天Edyでの支払い時に0.5%、楽天ポイントカードで1%の合計2.7%還元です。
導入にかかった時間と労力
おサイフケータイを導入する上で一番時間がかかったのは、どの電子マネーを導入するべきなのか、それぞれを効率的に使うにはどのクレカで支払い設定すべきかを調べることでした。
この記事ではその結果をまとめているので、この記事を読んでいる皆さんは、クレジットカードに申し込む手間とおサイフケータイの設定する手間さえかければ、超効率的におサイフケータイライフをエンジョイできるわけです。
nanacoモバイルや楽天Edyなど電子マネー自体の設定は、それぞれ約10分程度で完了しました。最初の設定さえしてしまえば、オートチャージができるものは何もしないでも使えますし、手動チャージする場合でも、金額とパスワードを入れるだけなので毎回1分ほどで終わります。
みなさんも面倒くさがらずに、ほんの少しの手間で、毎日の支払いが効率的になって経済的にもなるおサイフケータイを使ってみませんか?
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