「オリコンミュージックストア」にてAndroidスマホ向けにハイレゾ音源の配信を開始 配信楽曲はJ-POPが中心に
オリコン株式会社が提供する音楽配信サイト「オリコンミュージックストア」、10月21日よりAndroidスマートフォン/タブレット向けを中心に、ハイレゾ音源の配信が開始されました。
ファイル形式はFLACで、量子化ビット数24bit以上、サンプリング周波数は48/88.2/96/176.4/192kHzなどで配信されます。ハイレゾ対応のAndroidスマートフォン/タブレット、アプリを使用すれば、ダウンロード後すぐに楽曲を聴くことが可能です。
J-POPを中心に
これまで配信されたハイレゾ音源はクラシック・ジャズ・アニメ/ゲームなどが主でしたが、「オリコンミュージックストア」では“オリコンならではの楽曲ラインナップ”とし、「ゴールデンボンバー」「ONE OK ROCK」「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」などの、いわゆるJ-POPのハイレゾ音源配信に力をいれていくようです。
もちろん「アニメ」や「クラシック・JAZZ」もカテゴリーとしてはありますが、楽曲ラインナップでもJ-POPが目立つ配置になっています。
ハイレゾ普及に注力
また、「ハイレゾをどうやって聴いていいか分からない」という方の為に、ハイレゾ音源の楽しみ方を紹介したページも用意されています。
ここでは「ハイレゾとは」「ハイレゾを聴くのに必要なもの」「より良く聴くためには」などを紹介し、ポータブルアンプやハイレゾ対応プレーヤーなどにも触れて、「ハイレゾ」というジャンルに力を入れている事が分かります。
さらに「お試し音源」として、『バイオリン生録音ビバルディ作曲『四季より「春」』』のAAC 320kbpsと96kHz/24bitを無料でダウンロード可能です。
「音質の違いが分かるか不安」という、初めてハイレゾ音源を購入する方にとっては良いテストになるかもしれません。
まとめ
徐々に広まりつつある「ハイレゾ」ですが、まだまだ一般的とは言えない中、オリコンから、それもJ-POPを中心に配信するというのはユーザーの裾野を広げる大きなチャンスになりそうです。
しかし、ハイレゾ音源の楽しみ方を紹介したページでは、「ハイレゾ対応ヘッドフォンでないと十分に楽しめない」や「ハイレゾとはCDを超える“超”高音質」など、勘違いまたは誤認する文言もあり、一部のオーディオ好きからは叩かれそうな内容でもあります。
一般的なユーザーが細かい理論まで知る必要性はないと思いますが、「対応した高いヘッドフォンやイヤホンを買わなければならない」などと勘違いをしてしまっては、伸びる市場も伸びなくなってしまうのではないでしょうか。「ハイレゾ」という規格がある以上、そのイヤホン/ヘッドフォンが対応しているか否かを示すのは仕方ありませんが、「対応していないと楽しめない」かのように宣伝するのは疑問が残ります。
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