「SIMフリーiPhone 5」のiOS 6.0.1でドコモXiを使う条件を検証 必須条件を断定
iOS 6.0.1にてXiが使えるようになるという情報の続報。
「ものがり!」というサイトで使えるようになったという情報が掲載されていたので、必要な条件を検証しました。
「ものがり!」に掲載されたLTE通信の使用方法
掲載された方法は以下の通り。
- SIMは、Xi契約の正規ドコモnanoUIMを入れる
- データローミングは、オンの状態でアップデート
- APNは、構成プロファイルで「open.mopera.net」
- 上記の状態で、iTunesを使ってアップデート
私も試したところ、これでLTE表示になり、実際にLTE通信ができました。
正確にはアップデート終了後の起動時には3G表示、APNに「mopera.net」を入力しても3G表示、再起動してしばらくするとLTE表示となりました。使用機種は香港版 GSM A1249です。
iTunesでのアップデート手順
iTunesでのアップデートは以下の方法で行った。
- iOS 6.0.1のファームウェアを以下からダウンロード
- iTunesにて、左Shiftキーを押しながら、赤枠の「更新を確認」をクリックし、先程ダウンロードしたファイルを選択
http://appldnld.apple.com/iOS6/041-8531.20121101.Fvjr6/iPhone5,2_6.0.1_10A525_Restore.ipsw
LTE通信を確認
確実に3Gでは不可能な数値を記録したので、LTEですね。「Feild Test」モードでも3G表示の際には表示されなかった項目が出現。しかし、「モバイルデータ通信」の項目ではLTEのON/OFFスイッチは出現しません。
ということで、本当に必須の項目は何なのか検証しました。
検証
検証項目は以下の4つ。
- 「APNを、構成プロファイル『open.mopera.net』」これは必須なのか
- 「『データローミングをオンの状態』でアップデート」は必須なのか
- Xi通信のできるMVNOのSIMで、LTE通信は行えるのか
- アップデート環境はXiエリア内とエリア外で関係するのか
検証:APNを、構成プロファイル『open.mopera.net』
「APNを空欄の状態(設定をリセットで消去)」でアップデート、再起動時は3G表示、APN入力し再起動してしばらくするとLTE表示になり、LTE通信できました。
よって、APNを空欄でアップデートでも問題ないということがわかりました。なので、以降の検証ではAPNを空欄の状態で行いました。
検証:『データローミングをオンの状態』でアップデート
データローミングをオフにしてアップデートしたところ、同様に再起動時は3G表示、APN入力、再起動してしばらくするとLTE表示になり、LTE通信できました。
よって、『データローミングをオンの状態でアップデート』は必須ではないということがわかりました。
検証:Xi通信のできるMVNOのSIMで、LTE通信は行えるのか
まず②でLTE表示になったiPhoneから正規nanoSIMを抜き、楽天SIMを差しました。
表示は3Gから変わらなかったので、APNを楽天のものに変更→3G表示、再起動して待つ→3G表示と使えませんでした。
更に、楽天SIMを挿入してアップデートを行ったところ、再起動後の表示は3Gから変わらなかったので、APNを楽天のものに変更→3G表示、再起動して待つ→3G表示と同様に使えませんでした。
また、amazonSIMでも検証するために、一度ドコモ正規nanoSIMでアップデートしLTE表示にした後、amazonSIMを挿入しましたが使えず、amazonSIMを挿入した状態でアップデートも試しましたが、楽天SIM同様に使えませんでした。
よって、Xi通信のできるMVNOのSIMでは、この一連の方法でLTE通信を行うことができないという結論に達しました。逆に、MVNOのSIMでアップデートし、ドコモSIMを差してもLTEにならなかったです。
検証:アップデート環境はXiエリア内とエリア外で関係するのか
どちらでも変わらずLTE表示になりLTE通信ができました。
ちなみに、3G環境でアップデートしLTE環境に移動、3G表示のままなのでAPNを入力、まだ3G表示のままなので再起動、少し経つとLTE表示へ。となりました。
「SIMフリーiPhone 5」でLTE通信する方法まとめ
よって、今回の検証では、iPhone 5 SIMフリー版 iOS 6.0.1でXi通信を行う確実に必須条件は、
ドコモ正規のnanoSIMを入れた状態で(iTunesで)アップデートすること
ただし、場所によっては自作ドコモSIM、自作MVNO SIMでもしばらくするとLTEを掴むを可能性が高い
また、SIMカットを行なって作った、「ドコモ契約の自作SIM」だと、できた/できない報告がどちらも複数ある点、MVNOのSIM(=現状SIMカットした自作のもののみ)でもできたという報告がいくつか見つかったので、もしかすると”自作SIM”の状態によりできる可能性とできない可能性がある という説が考えられます。しかしそうすると、最低条件は「iTunes経由でアップデート」のみになりますが、果たして…
日本通信がnanoSIMの提供を開始次第、改めて検証します。
Source:SIMフリーiPhone5でドコモXi通信成功 | ものがり!
上記のような方法を、MVNOのSIMで行ったところずっとLTEを掴まなかったが、移動中にLTEを掴んだという報告をいただきました。
ただ、他のXiエリアだと思われる地域では掴まなかったとのことなので、Xiエリアによる条件もあるのかもしれません。
ドコモ正規nanoSIMでアップデートした状態で、楽天SIMに入れ替えAPN設定をした状態で、電車に乗ったところ、LTEつかみました。なので、XiエリアでもiPhone 5でつかめる場所とつかめない場所があるのかもしれない。もしくは、待てば掴むのかもしれない。今まで掴まなかった人が、結構待ったら掴んだとか、場所によって掴んだというようになれば、今回のこれはiTunesアップデート必要性の有無は分からないが、他の条件はほとんどないという結果になるのかもしれない。
掴まないという人は、場所によっては掴むかもしれないので、少し待ってみたり、他のエリアに行ってみたりするといつの間にかLTE表示になっているかもしれないので、試してみて欲しい。
帰りもドコモSO-04DでLTE表示なのに、iPhoneではLTEになったりならなかったりしました。
また、記事の大元の検証を行った場所に再度行ったところ、やはりLTE表示にはなりませんでした。
よって、「場所による説」が濃厚なのではないでしょうか?
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