iOS8 betaの提供が開始されましたが、無料でインストールとかダメ。ゼッタイ。
6月3日の日本時間深夜にWWDC2014が開催され、iOS8の発表、iOS8 betaの開発者への提供が開始されました。
国内でも大きな話題となりましたが、ここで一つ問題が発生しています。
開発者登録無しでiOS8 betaをインストールするユーザ
国内のブログや、Twitterなどで「開発者登録なしでインストールした」などといった記事、ツイートがちらほらと見受けられます。
本来、一般にリリースされていないiOS betaなどは、開発者登録をしなければダウンロードできません。
開発者登録とは
開発者登録、正式名「iOS Developper Program」は年間参加費が7,800円(税別)かかる有料のプログラムです。本来であればこの有料プログラムを契約しなければiOS betaをインストールすることができません。見出しにもあるようなユーザはいわゆる「タダ乗り」状態という訳です。
秘密保持契約違反
タダ乗りの時点で規約違反ですが、iOSに関してはもう一つ問題があります。それはNDA(秘密保持契約)です。「iOS Developper Program」を契約する際に、AppleとこのNDAを締結することになります。すなわち、タダ乗りユーザはNDA契約をAppleと締結していませんが、結果として間接的にNDA違反を犯していることにもなりかねません。
特に無料で開発者登録せずにインストールする場合は、この秘密保持契約の存在を知らずのうちに本来ならばやってはいけない、iOS8 betaについてレビューしたり口外するといったことをしまう恐れもあります。
NDA違反を犯すとAppleから民事訴訟を起こされるリスクがあります。
過去にはこんなことも
以前訴訟までは至りませんでしたが、iOS7 betaのレビュー記事がNDA違反で炎上したという案件がありました。
iOS 7についてのエントリーがNDA違反ではないかというお話。 – Togetter
違反が増えると、開発者向けbeta版でできることが限られてしまったり、そもそも開発者向けbeta版が無くなってしまう恐れもあります。そうなると、新機能を使ったアプリのリリースが遅くなるなど、一般ユーザにも不利益が起きてしまいます。
もちろん、iOS8 betaをインストールした後にトラブルが発生したとしてもAppleからの保証などは受けられないので、開発者登録をしていない方は正式リリースまで大人しく待つのが賢明です。
Source:Apple | APPLE INC REGISTERED APPLE DEVELOPER AGREEMENT
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