Honor 6

オクタコアKrin920を搭載したハイエンドモデル「Huawei Honor 6 (H60-L02)」 2週間使った使用感をレビュー

日本未発売のHuaweiの「Honor 6」を入手したのでレビューしたいと思います。

今回入手したのは「H60-L02」というFDD-LTEとTDD-LTEに対応したデュアルSIMモデルです。なお、一つ目のSIMスロットがLTE/WCDMA/GSM対応、2つ目のスロットがGSMのみ対応となっています。

Honor 6箱はAscend P7の引き出すような箱ではなく、ごく一般的な大きさの二重底の箱になっています。

内容物

Honor 6内容物は説明書、IMEIの記載されたシール、充電ケーブル、充電器の計4点でした。

「Honor 6」の外観

Honor 6外観はAscend P7と同じく、両面ガラスパネルで構成されていて、美しく仕上がっています。P7と違い全体的に丸みを帯びたデザインで、かなり持ちやすくなっています。

薄さは7.5mmで、P7の6.5mmよりも1mm程分厚くなっています。フレームの素材はアルミではなくプラスチック製で、持ったときの質感のはXperia Z3 Compactに近い感じがします。

Honor 6背面にはデュアルフラッシュを搭載した1300万画素のカメラとスピーカーが配置されています。スピーカーはP7同様の背面処理が施されていて、目を近づけてやっと分かる程度の自己主張を抑えたものとなっています。

Honor 6本体フロント向かって右側面に電源ボタン、ボリュームキー、SIMスロット、Micro SDカードスロットが備わっています。また、Micro USB差込口は本体底部にあります。

「Honor 6」のスペック

OSAndroid OS, 4.4.2 KitKat
CPUHisilicon Kirin 920 Octa-core
RAM3GB
ROM(内部ストレージ)16GB
ディスプレイ5.0インチ、解像度:1920×1080 JDI製IPS
カメラアウトカメラ:1300万画素、インカメラ:500万画素
バッテリー容量3100mAh
サイズ・重量139.6 x 69.7 x 7.5 mm、130 g
カラーブラック、ホワイト

Xperia Z1との比較

Honor 6写真では分かりにくいかもしれませんが、薄さはHonor 6が7.5m、Xperia Z1が8.5mmと1mm程差があります。

Honor 6端末自体の大きさは同じ5インチのディスプレイを搭載した端末ながらHonor 6の方が一回り小さく、片手でホールドした時にXperia Z1は指がつりそうになるのに対し、Honor 6は片手操作出来る余裕があります。

ソフトウェア

Honor 6にはHuawei独自のUIの最新版「EMUI 3.0」が搭載されています。基本的な設計思想は「EMUI 2.3」と変わらないのですが、デザインが以前よりもカラフルになっています。

また、デザインの方向性がGoogleが推し進めているマテリアルデザインより、iOSのフラットデザインに近いものになっています。

通知センター

Honor 6EMUI2.3では、クイックセッティングのパネルと通知センターが一体化していましたが、EMUI3.0では分離したものとなっています。通知センターの左側は時間軸を表すようになっていて、その通知がいつ届いたのかが分かりやすくなっています。

カメラ

Honor 6カメラアプリはEMUI 2.3のHuawei独自のデザインから、かなりiOSのデザインに近いものになっています。操作がしやくなっているのはいいのですが、少し似すぎではないかと思います。

タッチ無効モード

Honor 6近接センサーに反応がある場合、画面がオンになってもタッチパネルを無効化するという機能です。

以前使っていた機種の中には、ポケットに入れている時に画面がオンになり、勝手にロック解除され誤動作を起こすということもありましたが、この機種には「タッチ無効モード」という機能が備わっており、誤動作を未然に防いでくれます。(設定より無効化することも可能)

2週間使っての総括

2週間使い、筆者がこれまで使ってきたAscend P7やXperia Z1との比較して感じたことを書いてみたいと思います。

レスポンス

Honor 6筆者の体感ではRAM2GB、Snapdragon 800のXperia Z1よりも動作はワンテンポ速く感じます。筆者はゲームをしないので、グラフィック面に関しては比較していませんが、ChromeやTwitterのアプリなどでスクロールした際の指の吸い付き具合速さなどは、Honor 6の方に軍配が上がります。RAMも3GBあり、アプリをたくさん立ち上げても動作にかなり余裕があります。
(この機種の発表当初、Antutu v4の時には、このベンチマークで37000点から40000点を叩き出しスコアのランキングがトップだった時期がありました。)

バッテリー持ち

Wi-Fi、モバイルデータ通信、画面輝度自動調節をON、Bluetooth、GPSをOFFの状態で、Honor 6は一日無充電で使用できています。スリープ時は全くバッテリーを消費せず、6時間で1%消費するかしないかのレベルなので、スマートフォンをあまり使用しない人であれば3日は使えると思います。

加えてEMUIは、アプリのシャットダウン機能が優れていて、マルチタスク画面でアプリが立ち上がっているように見えても一定時間経てば自動で終了される様になっているので、いちいちアプリの終了を気にしなくてもよく非常に便利です。(設定からアプリを保護することも可能です)

音楽、音質

Honor 6音質に関しては、Xperia Z1と比較するとHonor 6の完敗でした。どちらかと言うと低音方向にパラメーターを割り振っているため、高音域は少し潰れてしまっている感じですね。音割れはしていないため音楽を聴いていて、耳が痛くなることはないので音質を求めない人であれば十分でしょう。

Ascend P7からの変更点として、音楽アプリに中国系のサイトからストリーミングで曲を聴ける機能が備わっています。中国語の読めない筆者にとっては全く無駄な機能な上に、無効化も出来ない為、使いにくさに拍車をかけています。(この機種が中国版だからなのかもしれませんが)

背面にあるスピーカーはしっかりとした音を鳴らしてくれますが、如何せん背面にあるため、机などに置いた時に音がこもってしまうので何らかの対策を考えないといけないところが残念ですね。

まとめ

液晶にはJDIのパネル、カメラセンサーには「Exmor RS」を搭載とパーツにもこだわりを見せるなど、ハイクオリティに仕上がっています。また、重量も130gと軽く、ベゼルも狭いため、5インチサイズの端末の中では小さな手の方でもでも操作しやすくなっています。

OPPO Martでの価格は339ドル(約4万円)と、このスペックでは割安感のある値段となっています。すでにデュアルカメラを搭載した5.5インチのファブレットサイズの「Honor 6 Plus」も販売されていて、端末としては少し目新しさにかけてしまいますが、これからまだまだ使える機種だと思います。

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執筆:やほお
HUAWEI Mate S使いの西木野真姫ちゃん推しです。

この記事へのコメント:4件

  • この機種はl02、l04、l12とありますよね?
    どう違うんですか?

    • 対応している周波数帯とデュアルSIM対応しているかや、NFCを搭載しているかどうかによって変わってきます。

      レビューしたH60-L02はデュアルSIM対応(片方はGSM用)のFDD,TDD-LTEに両対応したモデルになります。NFCはありません。こちらに関してはIIJmioのSIMにてBand1,3につながることを確認しています。

  • この携帯はIIJmioのカードが使えますか。

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