クラウドファンディングで大人気のSailfish OS搭載タブレット「Jolla Tablet」、一般販売と共に早くも売り切れ
世界で初めて、Indiegogoにて開発資金を調達して開発されたタブレット「Jolla Tablet」は、2014年12月9日に目標金額に到達した後も高い人気を集めました。
2015年9月20日にキャンペーンは終了しましたが、その時点で目標金額の480%を達成しています。
高い人気を誇ったこのタブレットはオフィシャルオンラインストアでも販売されましたが、早くも売り切れになるほどの人気です。
Jolla Tabletとは
Jolla Tabletはクラウドファンディングを利用した開発資金の調達という点で有名ですが、製品自体も魅力的な内容に仕上がっています。
開発チーム
Jolla tabletの開発は、かつてNokiaにてスマホ用のOSであるMeeGoの開発を行っていたメンバーが設立したJolla社にて行われています。
経営メンバーだけではなく開発責任者もMeeGoプロジェクトでは7年間のマネージメント経験があります。
新興企業とはいえ実績に裏付けられた信頼感も多額の出資金を集めた理由かもしれません。
デザイン
このタブレットの最大の特徴であり人気の理由でもあるのがこの美しいデザインです。バング&オルフセンをはじめとした北欧の製品はモノトーンを基調とした無駄のない美しいデザインとなっており、それはこの製品も同様です。
OSとアプリ
OSにはLinuxをベースに開発されたSailfish OS 2.0を搭載しています。このOSは開発チームがMeeGoでの経験をいかして開発されました。
その特徴は、シンプルな外観にあわせた洗練されたデザインとオープンソースである点です。オープンソースのOSを採用したことや開発資金の調達方法には、ユーザーとのコミュニケーションを大切にして製品を改良していきたいという考えからでもあるようです。
対応するアプリについてもAndroid アプリをネイティブでサポートしていますので、購入してすぐに自分好みの利用環境を作ることが可能です。
CPUとRAM
多くのタブレットがARMコアプロセッサーを搭載する中、動作周波数 1.8GHzのIntel Atomクアッドコアプロセッサを搭載しています。RAMはLPDDR3 RAMを2GB搭載しました。
ディスプレイと外形寸法
ディスプレイには7.85インチ、解像度2048×1536ピクセルのIPSパネルを搭載しています。これは7インチクラスのタブレットの中では最も高い330ppiを誇る美しいディスプレイです。
外形寸法についてはiPad mini 3と同等の大きさとなっています。
その他のスペック
通信方式についてはWi-Fiモデルのみをラインナップしています。内蔵ストレージについては32GBと64GBを用意しており、128GBまで対応するMicro SDカードスロットも搭載しています。
Indiegogoでの募集価格
Indiegogoでは32GBモデルの出資金を募集し、将来的には64GBもラインナップに追加予定とアナウンスされていました。
- 32GB:239ドル(約28,600円)
- 64GB:269ドル(約32,200円)予定価格
直販サイトでの販売価格
直販サイトにおける販売価格はIndiegogoでの出資額よりも高くなっており、以下の価格となりました。
ただしどちらのモデルも人気が高く初回出荷分は既に売り切れとなっています。
- 32GB:267ユーロ(約36,400円)
- 64GB:299ユーロ(約40,700円)
発送先と入手方法
製品の発送先はEU、ノルウェー、スイス、米国、カナダ、オーストラリア、インドのみとなっており残念ながら日本に発送してもらうことはできません。
その為、この製品を購入する場合は米国の転送業者を利用するなどの工夫が必要です。転送業者についても私書箱宛の発送は行わないようなので、その点にも注意して探す必要があります。
北欧らしいシンプルな美しいデザインが特徴であるこのタブレットについて興味がある場合は、オンラインストアにて次の注文受付を待つ必要があるようです。
Jolla Tablet in Indiegogo
Jolla
Jolla Official Online Shop
The story of Nokia MeeGo in TASKUMURO
こちらもおすすめ
あわせて読みたい
いま、注目の記事
Geekles(ギークルズ)をフォロー
Geeklesはたくさんのガジェット好き(=ギーク)が集まり、ガジェットやオーディオ、アプリ、カメラに関する情報を発信するメディアです。