ユニバーサルサービス料、月額3円から2円へ -2017年1月から
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなど携帯各社は11月28日、2017年1月利用分からの「ユニバーサルサービス料」を1電話番号あたり月額2円に改定すると発表しました。
ユニバーサルサービス料とは
そもそも毎月数円請求されるユニバーサルサービス料とは、国民生活に不可欠な通信サービスである固定電話や公衆電話、110番などの緊急通報といったユニバーサルサービスを維持するための仕組みです。
NTT東西のユニバーサルサービス収支に赤字が発生すると、NTT東西に接続する電気通信事業者が負担金を拠出し、NTT東西に交付金として交付しています。この負担金は、各通信事業者が直接負担するか、利用者に負担を求めるかの決まりはないようですが、多くが負担金を利用者に転嫁しています。
この負担金の総額を対象電気通信番号数の合計で割ったものが、1回線あたりのユニバーサルサービス料になるのです。
ユニバーサルサービス料の推移
ユニバーサルサービスの補填額や対象の電話番号の数によって、1回線あたりの負担が変わるため、ユニバーサルサービス料は変動します。Android端末が普及し始めた頃には、IS01を月額8円で運用する祭りが話題になりましたね。
年度 | 1番号あたりのユニバーサルサービス料(月額) |
---|---|
2007年 | 7円 |
2008年 | 6円 |
2009年 | 8円 |
2010年 | 8円 |
2011年 | 7円 |
2012年 | 5円(前期)・3円(後期) |
2013年 | 3円 |
2014年 | 3円 |
2015年 | 2円 |
2016年 | 2円(前期)・3円(後期) |
2017年 | 2円 |
総務省のWebサイトで公開されている補填対象額/番号単価の推移を見ると、加入電話の補填額がどんどん減少しているため、1回線ごとの負担額「番号単価」が下がっていることがわかります。
ちなみに2017年1月以降の番号単価は、
合算番号単価
=(NTT東日本・西日本の補てん対象額の合計額+支援機関の支援業務に係る費用の額-予測前年度過不足額)÷予測算定対象電気通信番号の総数の合計
=(6,927,456,473円+72,838,731円-129,288,930円)÷2,908,061,351番号
= 2.362744607円
→ 2円(整数未満四捨五入)
ということで、2円になるので、整数未満四捨五入して1円には、まだしばらくはならなそうです。
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