日本通信、NTTドコモに音声ネットワーク(VoLTE含む)の相互接続を申し入れ

日本通信は18日、NTTドコモに対して音声網の相互接続の申し入れを行ったことを発表しました。

相互接続とは?

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現在、日本通信やIIJといったMVNO事業者が提供するNTTドコモのデータ網を利用したデータ通信サービスは、NTTドコモと相互接続を行い、回線をMbps単位で借りてユーザーに再販をしています。「相互接続」の形態では、ユーザーの認証システムや交換機、インターネットへの回線などはMVNO各社が自前で用意することで、NTTドコモ本家が提供するデータ通信サービスと比較して柔軟な価格設定が可能になります。

例えば、ワイヤレスゲートが9月1日より提供開始の月額480円のSIMカードは、ユーザーの通信速度を250kbpsに抑えてNTTドコモから借りた回線に多くのユーザーを収容することで、月額480円というNTTドコモ本家の提供することが難しいプランを実現しています。

これは現在データ通信網に限定されており、格安SIMカードで音声プランが用意されているサービスではNTTドコモの設備をそのまま借用し音声網では「卸契約」という形でユーザーに提供されています。

音声網への相互接続は通話料低下に繋がるか

今回、日本通信がNTTドコモに対して、音声網の相互接続の申し入れが認められるならば、日本通信がある程度の設備を用意しNTTドコモ側の設備を最小限に抑えられることにより、柔軟な価格設定が可能になります。

日本通信は従来からの回線交換式の通話の他にパケット通信を利用したVoLTEでの音声網の相互接続を求めており、今後、NTTドコモの回線を多くのユーザーを限られた帯域内に収容することで、例えば、発信を全くしないが着信が多いユーザー向けのプランなど、利用者のニーズに合わせたサービスが提供されるものとしています。

Source:日本通信

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執筆:小鳥遊静雄
某私大外国語学部所属。通信技術などが大好物。根っからの犬派。だけども猫も好き。Twitterは@t_shizuo。

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