Chrome OSとAndroidを統一する計画が進行中、2017年に統合された新しいOSが登場?
世界最大の発行部数を誇る経済新聞ウォール・ストリート・ジャーナルが、Chrome OSとAndroidを統合する計画についてレポートしています。
それによれば、2017年のローンチを目標にChromebookなどのPCと、Androidを搭載するスマホやタブレットのどちらにも対応する新しいOSを開発中のようです。
ローンチ計画
Googleの2名のエンジニアが語ったところによれば、2016年にトライアル用の初期バージョンの提供、2017年の正式ローンチを予定しているようです。
Chromebookの現状
この計画を推し進める理由のひとつにはChrome OS搭載ラップトップなどのおかれている現状が関係していると思われます。
PC関連のリサーチ会社であるIDCによればChrome OS搭載機はニッチな市場を獲得しているのみであり、シェアに換算すればわずか3%にとどまっているようです。
Androidが多くのメーカーに採用され広く普及している状況を考えれば、それと比較して投入できる開発リソースも限られているだろうことが容易に想像できます。
開発の課題
方向性としてはAndroidがChrome OSを吸収する形になるようです。どちらもLinuxベースで開発されていますが、統一は容易ではありません。
Androidを搭載するモバイルデバイスなどでは実行中のアプリを同時に表示することはありませんが、ラップトップなどのPCではより大きな画面に実行中の複数のアプリを同時に表示することも一般的です。
これらを含めて求められる機能などにはそれぞれの違いがあるからです。
最終的な目標
統合の最終的な目標としては、Android向けの豊富なアプリケーションをラップトップ上でも実行できるようにすることです。同様のアプローチはMicrosoftがWindows 10で先行して行っています。
アプリの開発者にもメリットがあります。開発したアプリはGoogle Playを通じてスマホ、タブレットだけではなくラップトップなどにも提供できるため、開発が容易になると同時にダウンロードされる機会の増加も期待できます。
また、GoogleやChromebook(提供開始時の名称は不明ですが…)のユーザーには利用できるアプリが増加することによりニッチな市場から抜け出すことも期待できます。
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