Apple、自己修復型コネクタの特許を出願 次期iPhoneは新しい形の防水性能を実現か
Appleが防水のために自己修復型エラストマーを用いた各種ポートの特許を取得したことが判明しました。
AppleInsiderなどのレポートによれば、これはイヤホン端子などを差し込んだ際に貫通してジャックに接続することが可能ながら、使用後に抜いたあとはその穴が自動的に閉じてジャックが露出しないようにカバーされるものです。
今回公開された特許
今回公開された特許では、耐水性を高める仕組みとして各種ポートをカバーしてしまう技術が取り入れられています。
ポートは自己修復型のエラストマーで覆われており、ユーザーがケーブルなどを差し込めばエラストマーが変形してジャックなどが露出し、接触することで接続されます。
ケーブルを抜いた後はエラストマーの自己修復作用によって時間の経過とともにポートはまたフルカバーされるわけです。
防水機能を持つスマートフォンなどには、各種ポートに防水のためのキャップが装着されている場合が多くありますが、これらのキャップは当然ながら使用時には外してからケーブルなどを接続し、使用後にはまた装着する必要がありました。
今回の特許技術を用いたポートを搭載すれば、ユーザーはキャップを着脱することなく今まで通り使え、何もしなくても勝手にポートはカバーされるので使い勝手にも優れています。
自己修復型ポートに関する技術
科学技術系の情報誌であるNewScientistの記事によれば、変形しても元の形に戻る自己修復型エラストマーについてはイリノイ大学から2001年に初期段階の実験レポートが発表されています。その当時はまだ微細な傷が自己修復できる程度だったようです。
iPhoneの防水性能
iPhone 6sシリーズには、ディスプレイと筐体の間に装着されたガスケットや内部コネクタ周りのシリコンによるシーリングなどにて今までよりも防水性が高まっています。(iPhone 6sシリーズ、水濡れに強くなったという噂は本当か)
iPhone 7では更に進化して特許公開された排水機構などを装備し、公式に防水性もアピールする可能性も考えられています。(iPhone 7へ採用される可能性もあり? Appleの最新特許情報まとめ)。
防水性を高める多くの特許を取得している点からも、それらの機能を搭載したiOSデバイスの開発を進めていると思われます。
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