ダブルカメラ搭載の「P9」・持ち運びに便利な「MateBook」をフォトレビュー 【ファーウェイブロガーズミーティング東京】
SIMフリースマートフォンやタブレット端末、モバイルルータなどを手がける華為技術日本株式会社(以下、ファーウェイ)がブロガーイベントの一環として開催した「モバイルプリンスのファーウェイ王国ブロガーズミーティング」。
これまでの記事では、ファーウェイの紹介やダブルレンズカメラを採用した「P9」及びファーウェイ初の2 in 1タブレットPCである「MateBook」についてのプレゼンテーションの様子を紹介しましたが、3記事目となる今回は、今までご紹介してきた「P9」や「MateBook」を写真を中心にレビューしていきます。
ライカダブルレンズを搭載したフラグシップスマホ「P9」
ファーウェイがフラグシップスマートフォンとして販売しているのが「P9」です。5.2インチのフルHD(1920×1080)のIPS液晶を搭載しており、上部には受話器や800万画素のインカメラ、近接センサーが搭載されています。側面は狭額縁設計を採用しており、その結果、本体の横幅は70.9mmと非常に持ちやすい大きさとなっています。
なお、本体右側面には電源ボタン(下側)や音量調節ボタン(上側)が搭載されています。
本体下部にはイヤホン端子の他にマイクやUSB Type-Cポートを搭載しています。なお、搭載されているバッテリーの容量は3,000mAhで、取り外しはできない仕様となっています。
本体のカラーは、ミスティックシルバー(写真左)、チタニウムグレー(写真右)の2色に加え、11月25日から新色となる「レッド」「ブルー」が発売され現在では4色展開となっています。会場には新色の展示がなかった為、これら2色を試せなかったのは残念です。
背面はアルミニウム製となっており、マット調に加工されていながらも金属特有の光沢があり、非常に所有欲を満たしてくれます。また、中央には指紋認証センサーを搭載しており、今後のアップデートでは指の3D情報を認識した高度な指紋認証技術にも対応する予定です。
上部にはP9シリーズの真骨頂であるダブルカメラが搭載されており、その隣にはデュアルフラッシュライトや測位用のレーザーセンサーが搭載されています。P9には世界的なレンズメーカーである「Leica(ライカ)」のレンズが搭載されており、両社の協業によってカメラの品質を向上させています。
P9を用いた写真作例
明るいところで鮮やかな食事を撮影すると、料理の素材の色が良い感じに出てきてくれるので非常に食欲がそそられます。ちなみにこちらの写真はイベント開始に先立って配給された軽食のサンドイッチですが、筆者が美味しくいただきました。
MateBookのキーボードカバーを撮影してみると、細かい部分までほとんどノイズが乗ることもなく綺麗に撮影できているのがわかるかと思います。発色も綺麗なので製品を綺麗に撮影するのにはもってこいなスマートフォンと言えそうです。
今回のイベントの会場が都心の高層ビルの高層階と言うことで、夜景も撮影にチャレンジしてみました。暗所と言う悪条件の中で、スマートフォンでここまでシャープに撮影できるというのも珍しいですね。建物の柱や、部屋の中のシルエットまで確認することができ、流石カメラを推すP9だといったところ。
ファーウェイ初の2 in 1タブレットPC「MateBook」
ファーウェイとしては初となるタブレットPCである「MateBook」。タブレット本体にキーボードやトラックパッドを搭載したカバーを接続して使用するスタイルとなっています。
本体のみの重さは640gと軽量ですが、キーボードカバーと合わせた重さは約1158gと決してすごく軽いといったわけでもありません。しかし、キーボードカバーは本体全体を覆う設計となっているため、外出先で多少の衝撃があったとしても本体を守ってくれる役割を果たしそうです。
MateBookのキーボードカバーは、本体を守る役割だけでなく、タブレットスタンドとしての機能も持っています。外出先でもタブレットを支える必要がなくなるので、カバー単体の重量が500g以上と比較的重たい印象が拭えないものの、それだけの意味はあるといえます。
搭載されているキーボードのキーは一つ一つが非常に大きく、キーストロークは1.5mmと充分確保されているのが特徴です。慣れの問題でもありますが、実際の操作感はキーの推し心地が安っぽく、あまりタイプをしやすいとは思えませんでした。
ガラス素材を採用したトラックパッドは5点マルチタッチに対応しており、搭載されているWindows10の複数の指を使ったジェスチャーなどの細かい作業が快適に操作することができます。
MateBookがタブレットとしてだけではなく、キーボードカバーと組み合わせることによってノートPCさながらな作業ができることはお伝えしましたが、そのキーボードカバーは磁力で接続する仕様となっています。端子同士を合わせるように近づけるだけで磁石で吸い付くように接続されるので接続することですら快感に感じる人もいるかもしれません。
画面は12インチで2160×1440ドットのIPSディスプレイを採用しており、10点マルチタッチやMatePenによる2048段階の筆圧感知にも対応しています。
筆圧感知に対応した「MatePen」はただのペン型デバイスではなく、物理的な2つのボタンを用いたリモコン機能や、レーザーポインター機能なども内蔵されており、かなり万能な機器だと言えるでしょう。一度の充電で約100時間の連続使用が可能であるとされており、充電の残量の心配を過度にする心配も不要そうです。
MatePenを使用したドローイングは非常に快適で、筆圧感知もしっかり検知されていることを確認することができました。残念ながら筆者は絵心が一切ない人間なので、あまり重要な機能だとは思いませんでしたが、絵を描くことが好きな人にとってはありがたい機能でしょう。
本体の右側上部には指紋認証センサーを搭載しています。センサーに触れるだけでWindowsのロックが解除されるので、パスワードを入れたりする煩わしさが一切ありません。ちょっとした時間でもMateBookを使いたくなるような機能ですね。
ファーウェイらしさが詰まった2機種にあっぱれ
タッチアンドトライの時間が約30分ほどしかなく、細かい部分までは触ることができなかったのが筆者の正直な感想です。とはいえ、製品自体のファーストインプレッションは非常に良好で、もっと使ってみたかったと思えるような素敵な端末たちでした。
デザインにも拘ったフラグシップスマートフォンP9は、ライカとの協業によって生まれたダブルレンズカメラによって、スマートフォンとは思えないほどハイクオリティーな写真を撮影することができました。本体はアルミニウムを使用した高級感あるデザインで、本体側面には狭額設計を採用するなど、持ちやすさにも配慮がなされており非常に使いやすい端末だなと感じました。
MateBookは、スマートフォン市場で勢力を拡大するファーウェイが敢えて逆風吹き荒れるパソコン市場に足を踏み入れたある意味度胸のある製品であると思います。今まで培ってきたノウハウを活かしたデザイン性の高さや、スマートフォンでは今や当たり前になった指紋認証をここまでも使いやすく実装することができた点については、ファーウェイは凄いなぁと素直に感じました。一方でカバーが500g以上と折角の本体の軽さを台無しにする重さだったり、キーボードの打鍵感が今ひとつであったりなど、改善の余地を感じたのも事実です。ファーウェイには、ユーザーの一つ一つの声を真摯に受け止めて次の製品開発に取り組んでいただけたら幸いに思います。
さて、今まで3回に渡ってご紹介してきた、「モバイルプリンスのファーウェイ王国ブロガーズミーティング 東京会場」。グローバル市場だけではなく日本市場でも力を付けているファーウェイの今後の戦略が透けて見えるような非常に野心あふれるイベントだったなと筆者は感じました。
日本のSIMフリー市場はまだまだ拡大の余地があり、SIMフリースマートフォンの需要は今後ますます増加していくものと思われます。今回はフラグシップモデルである「P9」に関係したトークセッションでしたが、ファーウェイのグローバル発表会においては大画面ハイエンドスマートフォンである「Mate 9」の日本市場への投入もアナウンスされており、日本市場での発売はほぼ確実のものとなっています。今後ファーウェイが日本市場でどのような立ち位置に成長するのか、今から楽しみです。
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