BlackBerry初のAndroidスマートフォン「BlackBerry Priv」徹底レビュー

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BlackBerry Limitedのフラッグシップモデル、BlackBerry Privのレビューをお届けします。挑戦的な部分が多く、面白い端末に仕上がっています。

パッケージ内容

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付属品はマニュアル類、SIMピン、イヤホン、充電アダプター、microUSBケーブルです。

外観をチェック

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前面は下部のスピーカーが特徴的。かなり大きな音が出ます。底面にはmicroUSB端子、イヤホンジャックがあります。

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micro SDカードとSIMカードのスロットはピンを差し込んで取り外します。

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右側面のボリュームキー、それに挟まれているのがミュートボタンです。音量調節時に意図せずミュートボタンを押してしまうことが多々あります。左側面には、これらのボタンと同様のデザインの電源ボタンのみ。

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背面は滑りづらい加工がされていて、とても持ちやすいです。全体的にプラスチック製で、質感は金属やガラス製のスマートフォンより劣ります。しかしながら、キーボードを搭載しつつ重量を抑えるためだとすれば、筐体の大部分をプラスチックにしたことは正解でしょう。

文句なしのスペック

OSAndroid 5.1.1 Lollipop
CPUQualcomm 8992 Snapdragon 808 Hexa-core
メモリ3GB
内部ストレージ32GB
外部ストレージmicroSDカード(最大2TB)
ディスプレイ5.4インチ 解像度:2560×1440(WQHD)
カメラアウトカメラ:1800万画素 インカメラ:200万画素
バッテリー容量3410mAh
サイズ高さ147 × 幅77.2 × 厚さ9.4mm(キーボード収納時)
高さ184 × 幅77.2 × 厚さ9.4mm(キーボード展開時)
重量192g
その他Touch-enable keyboard、ワイヤレスチャージング(STV100-1で確認済)

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ベンチマークアプリのAuTuTu Benchmarkで複数回測定した結果、スコアは65000点前後でした。

比べてわかるBlackBerry Privのサイズ感

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iPhone 6s Plus(5.5インチ) BlackBerry Priv(5.4インチ)

ディスプレイサイズはほとんど同じですが、縦幅はBlackBerry Privの方が短いです。

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厚みの比較です。iPhone 6s Plusより分厚いBlackBerry Privですが、キーボードを搭載していることを考慮すれば、健闘していると思います。

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BlackBerry Passport(4.5インチ) BlackBerry Priv(5.4インチ)

キーボード収納時は普通のスマートフォンに見えます。

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キーのサイズはBlackBerry Passportの方が若干大きいです。スライドするとかなり縦長になりますが、重心が上にずれて打ちづらくなるといったことは感じませんでした

キーボードのギミックに魅せられる

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BlackBerryシリーズではかなり久しぶりにスライドキーボードを搭載しています。スライド式のフィーチャーフォンを何台も分離させている筆者にとっては耐久性が懸念点でしたが、実際に使ってみるとかなり堅牢な作りで、ヘビーに使っても問題なさそうです。

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指をかけられる段差があり、片手で簡単にキーボードを展開できます。

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背面から覗くスライダ機構が男心をくすぐりますね。キーボード周辺は剛性を確保するために金属パーツになっています。

なぜハードウェアのQWERTYキーボードが必要なのか

スマートフォンで主流の入力方法はフリック入力です。筆者は長い時で数十時間も連続でPCを使い、QWERTY配列キーボードでタイピングしています。スマートフォンより圧倒的に使用時間が長いQWERTYキーボードを使うことが筆者にとって老巧な入力方法なのです。

日本語入力に難あり

残念なことに、記事執筆現在はBlackBerryキーボードで日本語を入力することができません。代わりに、Google日本語入力やATOKでもハードウェアキーボードを使うことはできます。しかし、Google日本語入力はハードウェアキーボードでの言語切り替えができず、ATOKは「alt+スペース」で切り替えられますが、切り替え後の1文字目はaltが押された状態になる不具合が頻繁に起こります。また、キーボードのタッチ操作はスクロール以外利用できなくなります

グッバイ、トラックパッド!タッチ操作に対応した「BlackBerry Passport」のキーボードをレビュー
Touch-Enabled Keyboardの操作方法をまとめた記事です。BlackBerry Privは、IMEをBlackBerryキーボードにすると同様の操作ができます。

以上のことから日本語入力に関しては、お世辞でも快適とは言えません。BlackBerry OSの頃より変換は格段に賢くなりましたが、使い勝手は今後改善されることを期待するしかなさそうです。

BlackBerry OSからAndroidへ遷移したメリット

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BlackBerry 10 OSはAndroidアプリが動作するものの、Googleのアプリはインストールが難しい状況です。BlackBerry PrivはBlackBerryで初めてAndroidを採用しました。アプリ数の問題やGoogleサービスを利用できない煩わしさが一気に解決したので、良い判断だったと思います。

AndroidでありBlackBerryでもある

使っていると随所に”BlackBerryらしさ”を感じました。BlackBerryの特徴といえる機能はアプリでしっかり盛り込まれています。

BlackBerry DTEK

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BlackBerry DTEKは、デバイスのセキュリティステータスを確認することができるアプリです。どの要素がセキュリティレベルを引き下げているのか、何をすれば改善されるのかがわかります。アイコンで重要度が直感的にわかるのもグッド。BlackBerryの強みである強固なセキュリティはOSが変わっても健在と言えそうです。

BlackBerry Hub

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ホームボタンをロングタップしてBlackBerry Hubのアイコンを選択すると起動します。Google Nowと同じやり方です。

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新着メッセージや通話、通知をタイムライン(時系列)表示で一元管理できます。BlackBerryユーザーにはお馴染みですね。

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アプリごとの通知を見ることも可能。便利ですが好みが別れる機能だと思います。BlackBerry OSはBlackBerry Hubでなければ通知を確認できませんでしたが、Androidはステータスバーから見ることができるため、無理に使う必要はありません。

普通に使い始めると、通知が重複するという問題が発生します。例えばGmailで新着メッセージを受信した時、GmailアプリとBlackBerry Hubから同じ内容の通知が届きます。設定からアプリへ進み、通知を切りたいアプリを選択して通知を表示しないようにすることで回避できます。

エッジを活かす機能

Galaxy S6 edgeのように、ディスプレイの左右がラウンド形状になっています。この部分をうまく利用している機能を紹介します。

バッテリーエッジ

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充電中はエッジ部分に電池残量と充電完了までの予想時間が表示されます。かなり斜めからでも視認することができます。

プロダクティビティタブ

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側面のプロダクティビティタブをスワイプすると、予定、メール、タスク、お気に入りの連絡先を確認できます。カーブしているので、スワイプが滑らかで指の引っかかりがありません。

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タブの位置は、利き手や手の大きさに合わせて変更できます。タブは常時表示されているため、気になる場合は透明度を上げておくといいでしょう。

ポップアップウィジェットが便利!

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アイコンの下にマークあるアプリで利用できる

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ウィジェットがポップアップ表示される

ウィジェットは便利なので、ついついたくさん配置しがちですが、ページ数が多くなり一覧性に欠けます。ポップアップウィジェットは、アイコンを上か下にスワイプすることで、あらかじめ設定しておいたウィジェットが表示される機能です。よく使うウィジェットは普通に配置し、使用頻度が低いものはポップアップウィジェットで表示すると便利です。

高性能なカメラ

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リアカメラはかなりの存在感

ドイツのレンズメーカーであるシュナイダー・クロイツナッハが認定したレンズや2色のLEDフラッシュを搭載するなど、カメラ周りがかなり強化されている印象を受けました。

カメラ機能

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撮影モードは写真、動画、パノラマの3種類。UIはシンプルで設定項目も少なく、簡単に使えます。逆に凝った撮影をしたいなら、物足りなさを感じるかもしれません。

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HDRとフラッシュをオート設定で他は初期設定のまま撮影した作例を載せておきます。リンク先はオリジナルサイズです。
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かなり暗いところで撮影しましたが、なかなか綺麗に撮れています。18MPのカメラで撮影した写真をWQHDのディスプレイで見ると、解像感に圧倒されました。

動画

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4Kで撮影すると上部にカウントダウンタイマーが表示される

4K/30fpsで動画を撮影できますが、背面がたちまち熱くなります。おそらく発熱の問題で5分間しか撮影できないように制限されていると思われます。大容量のmicroSDカードが使えるにも関わらずこの仕様は惜しいと感じました。

BlackBerry Privに価値を見出せるかの分岐点はキーボード

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QWERTYキーボードの必要性を感じないなら、BlackBerryを選ぶメリットはほとんどないと言っても過言ではないでしょう。一方で、ハードウェアQWERTYキーボードを搭載した最新のAndroidスマートフォンは、BlackBerry Privが唯一無二の存在です。かなりキワモノの本機は特定のターゲットにささる製品と言えます。

総括

2015年10月にBlackBerry PassportとBlackBerry Classicの取り扱いが開始し、ようやくBlackBerry 10 OSのBlackBerryが日本で出たと思ったのも束の間、Androidを搭載したBlackBerry Privが発売。

BlackBerryがAndroidにシフトするのか、BlackBerry OSの開発を継続していくのかはわかりませんが、BlackBerry Privが大きな変化であったことは間違いありません。今後の動向に注目です。

BlackBerry 初の Android スマートフォン Priv(STV100-1)ブラックベリー [並行輸入品]

¥ 59,8002016/7/14 02:56

※記事執筆現在、BlackBerry Privで技適マークを確認できていません。国内での使用は電波法に違反する可能性があります。本記事は、端末の輸入及び使用を推奨するものではありません。

BlackBerry Limited

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    この記事へのコメント:6件

    • 初めまして。「写真」の4枚目のラーメンの詳細を教えてくれませんか?記事のタイトルと全く関係なくてすいませんが・・・

      • コメントありがとうございます。
        吉祥寺にある「麺屋 勘九郎」の勘九郎醤油つけ麺です。

    • 失礼します。
      その後、日本語入力の快適性はいかがでしょうか?

      • コメントありがとうございます。
        まだBlackBerry キーボードが日本語入力に対応していないので、記事執筆時点から変化はありません。

        • 日本語の表示も入力も問題ありません。

    • 2016.03.24にシステムアップデートしたところ、blackberry priv (stv100-3) に技適マーク T-AD160037201;R-201160179 を取得したことが分かりました。

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