色々と残念だが普通に遊べる、スプラトゥーンの中国パクリアプリ『暴走涂鸦』をやってみた
大ヒット作であるWii U専用ソフト『スプラトゥーン』を丸パクリにしたとしか思えない、『暴走涂鸦』が話題になっているのでプレイしてみました。
『暴走涂鸦』は中国の9Game(九遊)より6月29日から配信中で、現在はAndroid版がapkファイルの形式でダウンロード可能です。
『暴走涂鸦』をインストール
Androidアプリのインストーラファイルであるapkファイルは、このゲームの配信元である9Gameから普通にダウンロードすることが可能です。会員登録などは不要でした。
権限
気になる権限はもりもりというほどではなく、必要最低限という印象でした。
しかし、基本的にapkファイルで配布されるアプリをインストールする場合、絶対に信用できる配信元以外であれば、何か問題が起きても大丈夫な端末で行うことをおすすめします。
ゲームプレイにはIDが必要
ゲームプレイには9GameのIDが必要ですが、このゲーム起動画面から発行(パスワードを決めるだけでIDの数字が自動で付与される)できるので、実際にプレイするのは簡単です。
本物そっくりの初期設定
『スプラトゥーン』と同様に、キャラクターの性別や肌の色、目の色を選択できます。
他のユーザーとの通信対戦
他のユーザーとの通信対戦や、チュートリアルなど普通に遊ぶことができました。特に通信対戦は、遅延がほとんど感じられないくらいスムーズに遊ぶことができて驚きました。
ブキやギアのカスタマイズもできる
課金は未実装?
画面の右上にあるゲームによって、ジュエルやダイヤなどと呼ばれる課金で手に入りそうな”石”のところに+マークがあったので押してみました。(一般的なゲームだと、ここから課金ができる)
しかし、「この機能はまだだよ。」的なメッセージしか出てこないので、課金はまだなようです。しかし、ボタンやメッセージがある以上、そのうち課金機能が付く可能性があると思います。
普通に遊べるが、操作性はいまひとつ
肝心の操作性はいまひとつと感じました。基本操作は左手側の仮想スティックで移動、右手側のボタンタップでインク発射や潜ったりジャンプ、そして視点移動を行います。この視点移動がくせもので、専用ゲーム機で遊ぶのとは程遠い操作感になってしまいます。慣れの問題もあるかとは思いますが、思うように視点移動ができないので狙いを定めるのが難しいです。
また、スプラトゥーン独特のインクの演出が残念で、気持ちよさや色や質感が再現されてなく、汚くてのっぺりした感じです。
よほどのスプラトゥーン中毒で、「電車に乗っているときにもスプラトゥーンがやりたい」という方以外は手を出さずに、素直に家に帰って本家『スプラトゥーン』を楽しみましょう。
どこまでパクリなのか
グラフィック、音楽、マップ構造などの素材のほとんどすべてがWii Uの『スプラトゥーン』から抜き取っていると考えられます。もはや移植と呼べるレベルでそっくり、というかそのままです。
中国のゲームサイトには、『パズドラ』や『スクフェス』などアプリゲームのパクリゲーだけでなく、今回紹介した『スプラトゥーン』や『ポケモン』のようなコンシューマゲームをパクってアプリ化しているケースもあるようです。
権利的な問題かどうかは不明ですが、過去に話題になったパズドラやスクフェスのパクリアプリはストアでの配信が停止されていたり、中国ゲームサイト内での更新が止まっていたりしているものの、ポケモンやマリオなど見覚えがあるキャラクターが勝手に登場しているアプリもいくつか見られます。残念ながら今後もこのような状況は続くのではないでしょうか。
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この記事へのコメント:4件
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中国があんなに真似てるのに著作権とかどうなっているんだ?
一つの救いになってるのは質の悪さと操作のしにくさか。良い事だ!
そうですねww
訴えないの日本は? このままだと中国のスプラトゥーンが大人気になるよ
パクリトゥーン