【ポタフェス2016夏】COWONは128GBメモリ搭載のPLENUE M2を出展
7月16日(土)、17日(日)に開催されたポタフェス2016夏では、多くのメーカーが各社の新製品を展示しました。今回は、韓国COWONが先日発表したばかりのCOWON PLENUE M2を触ってきましたのでレビューいたします。
COWON PLENUE M2は韓国のCOWONが発売するDAP(デジタルオーディオプレーヤー)の最新機種で、同社のハイレゾ対応のPLENUEシリーズの5機種目となるモデルです。COWONによる直販価格は84,780円で、8月中旬からの販売予定です。
外観レビュー
全面を除くすべての面に高強度アルミニウムを加工し、デザイン性を高めたというFull Metal Unibody構造の本体のデザインは、非常に美しい仕上がりで所有感を満たしてくれそうです。
音質について
ポタフェス会場という、お世辞にも良いとはいえない環境での試聴でしたので今回の試聴だけで音を判断するというのは若干難しいのも事実ですが、筆者の感想を述べておきます。使用したイヤホンはEtymotic ResearchのER-4Pです。
音の傾向としては、COWONのPLENUE 1を始めとするPLENUEシリーズと同じ系統の丁寧な音作りになっています。COWONのDAPはCOWON Z2 plenueというハイレゾ対応する前のplenue機も使っていましたが、この頃か基本的にフラットで繊細なところまで鳴らす音作りのように感じていました。このPLENUE M2も同様の路線を踏襲したモデルと言えそうです。
ただ、解像度に関しては本機は十分な高さを持つものの、筆者として若干物足りない印象を受けました。COWONの最上位モデルであるCOWON PLENUE Sと比べると見劣りしてしまう印象です。ただ、私の使用しているFiiO X3 2ndに比べると高めの印象です。
今回の視聴の際には使用しませんでしたが、本機にはCOWON独自の音質向上技術であるJetEffect 7も搭載されています。
スペック
OS | 独自OS |
---|---|
CPU | ARM Cortex A9 1.2GHz Dual-Core |
ROM(内部ストレージ) | 128GB |
ディスプレイ | 3.7インチAMOLED、解像度:480×800 |
DACチップ | Burr-Brown PCM1795 |
サイズ・重量 | 約高さ117.3x幅69.0x厚さ13.4mm、188g |
対応フォーマット | DXD/DSD(DFF,DSF)/FLAC/WAV/AIFF/ALAC/APE/MP3/WMA/OGG/WV/TTA/DCF |
SNR | 120dB |
THD+N | 0.0007%(24bit/48KHz) |
使用感について
COWONのPLENUEシリーズのDAPは本機M2も含めて独自のOSを搭載しています。この独自OSは、音楽再生に最適化されており、CPUのスペック的には心細いものの、快適な操作性を実現しています。今回の試聴には32GBのmicroSDカードに満杯の楽曲を入れていましたが、ものの数十秒でデータベースの更新も出来てしまいました。
液晶の発色も非常に綺麗で、使用感は満足できる仕上がりです。タッチ感度も悪くありませんでした。
まとめ
COWONのPLENUEシリーズ5作目となる本機は、8万円台半ばの価格設定でありながら、非常に高い操作性と丁寧な音作りを両立したモデルで十分満足いく製品になっているように感じました。
音質に関しては若干物足りない点がありましたが、普段使いでは操作性と音の両立も重要な要素となってくるかと思いますので、DAPにおいて何を求めるかで決まってくるかと思います。残念ながら筆者には8万円を支払うほどの余力はありませんので、購入は難しそうです。
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