「ドコモプレミアクラブ」改定 「改悪」といわれる変更点を解説

NTTドコモは6月26日、ドコモの個人会員サービス「ドコモプレミアクラブ」と法人向けの「ドコモビジネスプレミアクラブ」の改定を2013年冬以降行なっていくことを発表した。

ポイントプログラム、ステージ決定条件の変更

2014年4月付与分からの新ポイントプログラム(ドコモプレミアクラブ)2014年4月付与分より、「ドコモプレミアクラブ」のポイントプログラムが上記のとおりに変更になる。この変更が主に”改悪“といわれている箇所だ。
“改悪”としてあげられる主な変更点は以下の通り。

  • 契約年数が15年以上でも、有料のサービスに入会していない場合、永遠にベーシックステージのままである
  • その為、現在最上位である「プレミアステージ」の契約者も、最下位の「ベーシックステージ」に落ちることがある
  • 「DCMX GOLD」に入会していれば、契約年数関係無しに最上位「ゴールドステージ」
  • ポイントが付与される最低金額が100円から1000円になった為、切り捨てられる端数が多く発生する

現在のステージ決定条件

現在のポイントプログラム(ドコモプレミアクラブ)純粋に契約年数か、利用金額のみで決定していた。(「DCMX GOLD」に入会した場合、初年度はプレミアステージへの優待あり)

「DCMX GOLD」とは

DCMX GOLDそもそも「DCMX」とはNTTドコモが提供するおサイフケータイ(iD)と、カード(VISA、Master)を利用できるクレジットサービス。そして、様々な優待や保障が充実した上位のサービスが「DCMX GOLD」であり、年会費は10,500円(税込)となっている。

あんしんパック

あんしんパック「スマートフォンを安心に利用したい」というユーザー向けのサービスパックで、「あんしんネットセキュリティ」「スマートフォン安心遠隔サポート」「ケータイ保障お届けサービス」の3つのサービス月額合計1029円が月額630円で利用できるもの。

おすすめパック

おすすめパック「スマートフォンを便利に利用したい」というユーザー向けのサービスパックで、「スゴ得コンテンツ」「iコンシェル」「クラウド容量オプション プラス50GB」の3つのサービス月額合計924円が月額525円で利用できるもの。

ちなみにもう一つの条件である「Myインフォメール」は無料である。

「ドコモポイント」の使い道

ドコモポイントの利用方法「機種変更時などに携帯電話などの端末代金」「電池パックや裏蓋などの付属品代金」「故障修理代金」への充当のみであり、月々の支払いには利用することはできない。

無料修理が終了、有料に統合される「ケータイ補償サービス」

ケータイ補償サービスに統合有料の「ケータイ補償 お届けサービス」に、無料の「無料故障修理サービス」と「修理代金安心サポート」を月額399円のサービスとして新設。(対象機種は2013年冬モデル以降の機種)

無料故障修理サービス

利用中の携帯電話機本体が、利用者に過失のない故障をした場合、購入から3年間無料で修理するサービス。

修理代金安心サポート

「うっかり落としてしまったことによる破損・故障」などの保証対象外の修理代金が税込5,250円以上かかる場合でも、購入後3年間は超過分はかからないサービス。

サービス改定の目的

ドコモは改定の目的として以下のように述べている。

今回の改定は、スマートフォンの拡大などにより、お客様の携帯電話のご利用状況が変化していることや、ドコモを長期にご契約いただいているお客様への更なる優遇特典拡充のご要望が多いことを踏まえ、「ポイントプログラム」の変更、「会員優待サービス」の拡充、および「安心サポート」の見直しを行います。

あふれ出る不満の声

最後に

あんしんパックの場合、630円x12ヶ月=7560円/年。おすすめパックの場合、525円x12ヶ月=6300円/年。「DCMX GOLD」の場合、10500円/年。
これらの料金と、享受できるサービス、また「ケータイ保障お届けサービス」だけ利用したい、といった場合の差益を考慮して、自分にとって無駄の無い、ステージに踊らされないサービス加入を心がけたい。

長期契約者への更なる優待特典の拡充の要望が多いことを踏まえ「ポイントプログラムの変更」と謳っているが、「DCMX GOLDを持っている」であったり、「あんしんパック加入者」など特定のオプションを利用しているといった条件付きの長期契約者のみ優遇されるのは、まるでそれらのサービスを使っていない長期契約者など知ったことではない、といった印象を受けてしまう。

MNPが優遇いわれる現在、特にドコモは既存のドコモ契約者をいかに他社へ流出させないかは重要なことであるはずなので、こういったところでも顧客満足度をあげる改定を望みたい。

Source:NTTドコモ

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執筆:あんそく
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