本土とはちょっと違った沖縄のケータイ事情。幻のauシカ!やウィルコム沖縄などの違いをまとめてみた!
沖縄でのケータイ業界は本土と比べると異なっている点が数多くあり、本土に住む人たちが意外と知らないネタが存在します。今回は「沖縄のケータイ事情」について書いていこうと思います。
ケータイ販売方法
本土では各キャリアショップ以外にも、ケータイ販売を専門的に扱う「テルル」「ドスパラ」「モバワン」などがありますが、沖縄にはありません。
基本的に各キャリアのお店か家電量販店で購入する必要があります。家電量販店にしてもエディオン・ヤマダ電機・コジマ・ベスト電器ぐらいしかないので、MNP特価の案件を探すのは難しいです。
案件をツイートしているようなお店を探しましたがほとんど見つかりませんでした。MNP案件を探すには自分でお店に行き、その目で確認する必要があります。
キャリア別の違い
キャリア別で見てみると本土とは違った特色が見受けられました。
沖縄セルラー電話として独立しているau
auは本土と違い「au沖縄セルラー電話」として独立しております。auと沖縄セルラーでは回線枠が別々で取られており、auと沖縄セルラーで5回線ずつ合計10回線まで契約することが出来ます。
沖縄セルラーから本土のauへMNPすることが可能という話もあり、同じauでも別物として扱われていることが分かります。
携帯電話のラインナップは全国共通となっておりますが、本体価格が本土のauとは異なり、定価が安い傾向があります。その分毎月割も雀の涙程度しかなく、毎月の維持費は本土より高く付いてしまいます。
MNPの優遇はほとんど無いと言っていいでしょう。これまで本土ではiPhone5sやHTC J One、isaiなどが一括0円・キャッシュバック付きで投げ売られておりました。しかし沖縄セルラーではそれらを全て定価で販売し、MNP優遇は一切ありませんでした。
圧倒的シェアを誇るau
本土ではドコモのシェアが45%とダントツですが、沖縄では沖縄セルラーのシェアが50%超えとなっています。何やら沖縄地域の財界人や有力企業が出資しているようで、地元の人は大体auを使用しています。
これだけシェアが大きいので基地局数やauショップの数も圧倒的に多く、他社の倍以上の数があります。電波の繋がりやすさ・緊急時のサポートが充実しています。
去年には新オフィスビルも完成し、今後大きく成長していきそうな企業です。
幻の沖縄セルラー限定キャラクター「auシカ!」
ドコモには「ドコモダケ」、ソフトバンクには「お父さん犬」がマスコットキャラクターとして紹介されておりますが、沖縄セルラーには「auシカ!」と呼ばれるキャラクターが存在します。正式名称に「!」も含まれていることを最近知りました。
シカをモチーフとしたキャラクターで、「auシカできないサービス」を提供する意味が込められているそうです。
プロフィールを公式ページより引用します。
沖縄のケラマ諸島のとある小島に住んでいる、オスの仔ジカ。
天然記念物であるが自覚はない。
台風の日、親とはぐれて迷子になっているところを海人のオジィに助けられ、一緒に暮らしている。
気はやさしくて臆病者。
おとなしく人見知りな性格のため、オジィ以外の人が近づくと逃げてしまう。
ただし、大好きなものへの好奇心とこだわりは強く、ことauケータイの話になると自己主張が強くなるという二面性を持ち合わせている。
「auシカ」と鳴く。
公式ページには他にも「オジィ」や「ジャー子」など、数多くのキャラクターが紹介されています。
auシカ!紹介 | auパラダイスネット | au沖縄セルラー電話提供する地域密着型ポータルサイト!
チラシにはカラフルなキノコを怖い顔で食べるauシカ!のイラストが書かれていました。何ともブラックなネタですね。
auに負けないように頑張るドコモ
沖縄セルラーに押され気味のドコモは、本土のようにシェアを獲得することが難しいようです。そこで本土とは違ったアプローチをすることで沖縄でもシェアを少しでも伸ばそうとしています。
沖縄では「うちなー割」と呼ばれるMNPキャッシュバック増額キャンペーンが行われております。本土でMNPすると貰える通常のキャッシュバックに加えて、うちなー割2万円が追加されます。
契約した月と翌月まで音声契約を維持している必要があり、翌月末ぐらいに郵便為替で自宅まで届きます。郵便為替は郵便局で交換となるため、本体価格の相殺には使用できません。
お祭り騒ぎだった去年の夏では、GALAXY S4が7万円キャッシュバックだったりと本土以上のキャッシュバックを付けて他社からの乗り換えを促進しました。
沖縄のドコモは九州地方の管轄なので本体価格などは同じぐらいなのですが、沖縄セルラーに対抗すべくキャッシュバックを2万円も増額しているようです。
ネットワークが早いドコモ
沖縄のドコモは受信時最大112.5MbpsのXiサービスエリアとなっており、外でも快適に動画などを楽しむことが出来ます。
私もいくつかのポイントで試してみたところ、那覇の壺川周辺で93.53Mbpsと光回線並の通信速度を記録しました。…が、スピードテストばかりしていたのですぐに7GBの上限にいってしまいました。スピードテストはほどほどに。
既に沖縄のほとんどのエリアがサービスエリアとなっておりますが、何故か私の自宅だけ繋がらず、LTEの電波が受信出来ずにいました。
そこで我が家にドコモレピータを設置してみたところ、見事に改善。LTEがよく入るようになりました。
他社に押され気味のソフトバンク
ソフトバンクは電波が悪い印象です。繋がるところであれば三キャリア中一番速度が出ていたのですが、建物内に入るとめっぽう弱くて圏外になることが多いです。これはauのWimaxでも同様でした。
ソフトバンクショップは三キャリア中店舗が少なく、家電量販店でもみまもりケータイなどをセット販売しているのであまりいい印象がないです…。
昔はソフトバンクでしかiPhoneを取り扱っていなかったので仕方なくソフトバンクにしていた人がいましたが、現在は3キャリア取り扱うようになったのでわざわざソフトバンクを選ぶ必要もないのでは…。と思います。
ウィルコムも「ウィルコム沖縄」として独立
ウィルコムとイーモバイルが合併し、Y!mobileと名称を変更しましたが、沖縄は「ウィルコム沖縄」として別会社としてあるため、合併後も同じ名前を使用することになりました。
ウィルコム沖縄は本土と比べてユーザーが多く、中高生やビジネスマンなど通話を多くする方に人気があります。
今ではウィルコムの目玉となっている「だれとでも定額」や「もう1台無料キャンペーン」はウィルコム沖縄が最初に始めたサービスです。当時は沖縄在住の方しか申し込むことが出来ませんでした。
私は今年の1月に基本使用料3年間無料のキャンペーンにつられて契約しました。
毎月の料金も誰とでも定額と本体代金の1,161円ほどで、通話する相手を気にせずに電話が出来るのは快適そのものです。電話をこちらから掛け直すことも気にならなくなりました。
各キャリア24時間掛け放題のプランが発表されておりますが、ウィルコムの維持費を見てみるとまだまだ高い印象です。
電波については価格相応といった感じで、auやドコモに比べると多少繋がりづらく建物内や地下だと圏外になってしまうことが何度かありました。前からウィルコムを使っている方に聞くと、これでもつながりやすくなった方らしいです。
まとめ
沖縄県は本土と比べてかなり特殊なことが分かりました。この記事を書くときに今まで知らなかったこともいくつか知ることが出来ました。
地域限定のサービスやキャンペーンなどは意外と知られていないので、他の地域のことについても聞いてみたいです。みなさんコメントやツイートで紹介して下さいm(_ _)m
Source:沖縄セルラー電話株式会社 | ウィルコム沖縄
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この記事へのコメント:2件
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この記事の本論とは関係ないけど、
>本土では各キャリアショップ以外にも、ケータイ販売を専門的に扱う「テルル」「ドスパラ」「モバワン」などがありますが、
この手のショップって都心部だけじゃない?
都心から少し外れたら各キャリアの代理店しかなくて、3キャリア扱うお見せは家電量販店ぐらいな気がする。
ドスパラって、そもそもケータイのショップじゃないだろうに