『ガジェット×書画カメラ』の新提案「IPEVO iZiggi-HD ワイヤレス」レビュー
IPEVOさんからワイヤレス書画カメラ iZiggi-HDのサンプルを頂いたので、レビューしていきます。
書画カメラとは
皆さんは書画カメラをご存知でしょうか。書画カメラは被写体をアームで固定されたビデオカメラで撮影し、映像信号を出力する装置です。主に教育機関で導入されており、個人で持っている方は少ないと思います。今回はガジェットと書画カメラの親和性、新しい使い方を紹介します。
パッケージ内容
「IPEVO iZiggi-HDワイヤレス書画カメラ」の内容物は本体、マニュアル(英語)、microUSBケーブル、延長ケーブル、電源アダプタ、アンチグレアシールドです。他のモデル同様に、キャリングケースも付属して欲しかったです。
※日本語のマニュアルは、IPEVOの公式サイトからダウンロードできます。
仕様
センサー | 5.0メガピクセルCMOSセンサー |
---|---|
解像度 | ワイヤレス接続時:1600×1400 ケーブル接続時:2592×1944 |
最短焦点距離 | 5.5cm |
サイズ(L×W×H) | 237×55×63mm |
重量 | 566g |
ポート | USB2.0×2 RJ-45×1 |
小型ですが、バッテリーや通信モジュールを内蔵しているのでサイズの割には重く感じました。
microUSBポートから充電できるのはいいですね。専用のACアダプタが必要なく、モバイルバッテリーが使えるので外出先でも安心です。
タブレットやファブレットとの相性は抜群
Xperia Z Ultraに専用アプリの「IPEVO Whiteboard」をインストールして使ってみました。近年モバイルデバイスのディスプレイは大型化が進んでいます。大画面なら取り込んだドキュメントの閲覧や、手書きで書き加えることも快適にこなせます。
ワイヤレスで広がる可能性
PCレスで使用できるので、これまでの有線接続しかできない書画カメラとは比べものにならないくらい便利になりました。また、iPadとApple TVがあれば、全てワイヤレスの環境が構築できます。
多少の遅延はあると思いますが、完全に無線で映像を伝送できるのはやはり魅力的です。アイディア次第で面白いことができそうですね。
Evernoteと連携
便利なのはEvernoteにアップロードできる機能です。Evernoteは文章や画像、文書ファイルなどをアップロードできるワークスペースです。PCからはもちろん、スマホやタブレット、ブラウザからもアクセスすることができます。
外付けのUSBストレージに保存
iZiggi-HD ワイヤレスにはUSBポートが2つ搭載されています。片方にカメラを接続して、もう1つのポートにUSBメモリを接続しました。設定から保存先を外部ストレージに変更すればUSBメモリに保存できます。また、データの参照も可能です。
iZiggi-HD経由でインターネットに接続
本製品の特徴であるワイヤレス接続はWi-FiでPCやMac、タブレット端末に接続します。よって、iZiggi-HDとWi-Fi接続中にインターネットへ接続するには本体にイーサネットケーブルを接続するか、アクセスポイントへの接続設定を行う必要があります。今回は後者の方法を紹介します。
iZiggi-HDにWi-Fi接続し、ブラウザを起動します。アドレスバーにIPアドレス(10.10.10.1)を打ち込むと設定画面が表示されますので、ログインします。初期のパスワードは「admin」です。
- Internet Connectionをクリック
- Wireless ConnectionのラジオボタンでOnを選択
- Wi-Fiネットワークを選択
- パスワードを入力してOKをクリック
これで、iZiggi-HDを経由してインターネットに接続できるようになります。他にもこの画面から、iZiggi-HDのライブビューやUSB接続したストレージへのアクセス、各種パスワードや設定の変更が可能です。
iZiggi-HDに接続しながらインターネットも使えるのでとても便利です。残念ながら、IEEE802.11acには対応していません。最近は11ac対応機器が増えているので、後継機では対応して欲しいです。
PC、Macと有線接続も可能
PCやMacとUSB接続すれば、解像度の上限が2592×1944になります。もちろんWi-Fi接続でもいいのですが、より高画質で使いたい場合はUSB接続がおすすめです。IPEVO公式サイトで専用のソフトウェア「IPEVO Presenter」が無料で提供されています。
多関節アームの自由度を活かして様々なアングルから撮影
iZiggi-HDのアームには3つの関節があるので、撮影範囲の調節が簡単にできます。また、ヘッド部分は270°の範囲で回転します。
カメラと三脚では難しいアングルから撮影ができるので、絵を描いているところなどを録画してみると面白いかもしれません。ただ、解像度を上げるとフレームレートが低くなってしまうので、なめらかな映像は撮れませんが、書画カメラという性質上理解できるところです。フレームレートと画質を両立できるのはHD(1280×720)あたりだと思います。
被写体にカメラが反射して写り込む場合はアンチグレアシールドを付ければ、写り込みを防げます。液晶画面などを撮影するときに便利です。
暗所での撮影は苦手
撮影時に注意しなければいけないのは、明るさです。光源は室内の照明だけという場合が多いと思います。光量が十分でない時は、撮影した画像が見にくくなってしまいます。設定で明るさは調節できますが、限界があるので、カメラ付近にLEDと拡散板が付いていれば良かったです。
総括
思っていたよりずっと高機能。書画カメラはただ映すだけというイメージがあったのですが、汎用性があるので工夫次第で色々なことに使えそうです。筆者は書画カメラとしてだけではなく、簡易的なドキュメントスキャナーや上アングルからの物撮りなどに使っています。
本体はとてもコンパクトなので、折りたたんで持ち運ぶことができます。ケーブル類を接続しなくていいのでセッティングがとても簡単。これはワイヤレスならではの利点ですね。プレゼンテーションや実演など様々なシチュエーションで活躍すると思います。
Source:IPEVO iZiggi-HDワイヤレス書画カメラ
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