案外使える、税込4,980円の超格安スマホ「Polaroid pigu」レビュー
NTTコムストアにて販売されていたポラロイド製SIMフリースマートフォン「Polaroid pigu」と「OCN モバイル ONE 音声通話対応SIM」が届きました。
SIMパッケージがセットで税込4,980円という激安価格のスマートフォンがどれほどのものか、早速レビューしていきます。
「Polaroid pigu」の主なスペック
OS | Android 4.4 |
---|---|
CPU | 1.0GHzデュアルコア |
RAM | 512MB |
ROM(内部ストレージ) | 4GB |
ディスプレイ | 3.5インチ、解像度:480×320 |
カメラ | アウトカメラ:200万画素、インカメラ:30万画素 |
バッテリー容量 | 1400mAh |
サイズ・重量 | 約116x60x9.9mm、97g |
カラー | ブラック(別売バックカバー5色) |
その他 | LTE非対応、SIMフリー |
デュアルコアCPUに512MBのRAMなど、ローエンドクラスのスマートフォンです。LTEには対応せず、国内では3G(W-CDMA)を利用して通信を行います。
付属品
パッケージの中身をすべて出しました。
本体、バッテリー、microUSBケーブル、ACアダプター、クイックスタートガイドの5点が入っています。また、本体には最初から保護フィルムが貼り付けられています。
大きさ比較
3.5インチと非常にコンパクトな「Polaroid pigu」と、現在主流の5インチクラスの「HTC J butterfly HTL23」を並べてみました。
ディスプレイの面積は倍ほどの差があります。
視野角の狭い液晶ディスプレイ
Polaroid piguはTN液晶を採用しています。
IPS液晶や有機ELディスプレイと比較すると格段に視野角が狭いです。
少しでも角度をつけるとすぐ白っぽく見え、日光の下などでは更に見難くなりそうです。
ソフトウェアのレビュー
起動直後のプリインストールアプリはたったこれだけです。
Playストアがプリインストールされているのでアプリは自由に追加できます。
もちろんGoogleマップやChromeといったGoogle系アプリもインストール可能です。
4GBある内部ストレージのうち、2.43GBが空き容量として確認できました。
所有しているOCN モバイル ONEのデータSIMを挿してみました。
Polaroid piguには最初から20種類のAPN設定が登録されており、OCN モバイル ONEも登録済みだったので面倒な設定は一切不要ですぐにデータ通信が利用できるようになりました。
日本語入力アプリとしてOpenWnnがプリインストールされています。
Playストアから別途自由にインストールも可能ですが、最初からきちんと日本語入力が利用できるのは好印象です。
タイマースイッチ機能で電池切れ対策
設定した時間に自動的に電源オン・オフが行える機能を搭載しています。
電池持ちに不安のある端末ではこういった工夫は大歓迎です。
GPS精度は微妙
低価格なスマートフォンはGPSの精度が悪いことがよくありますが、この端末も同様でした。
Wi-Fiとの同時使用でなんとか使える印象です。カーナビ代わりに使うには不向きかもしれません。
快適なテザリング機能
LTEに対応していないため3Gでのテザリングとなります。
時間帯やMVNOによって速度は変わりますが、数Mbpsあれば十分使える印象です。
カメラ画質の比較
同じ被写体を撮影して比較してみました。どちらも設定はオートです。
Polaroid piguはホワイトバランスが悪いです。また、α6000のロゴが白飛びしているのも確認できます。
ブログやSNSへ投稿するのであればデジカメや他のスマートフォンを使用するべきでしょう。
しかしメモや記録用としては十分な画質と言えます。
案外使えるローエンド
スペックを見た時点ではあまり期待はしていませんでした。
実際に触ってみるとタッチパネルの感度は悪くなく、思っていた以上になめらかに動作します。
もちろん処理能力の限界があるのでワンテンポ遅れたり、待たされたりすることもありますが、それでも昔のスマートフォンのようにガクガクにはなりません。
モバイルネットワークは3Gを利用するためいつでもどこでも快適とはいきませんが、スマートフォン向けウェブサイトやSNSの閲覧程度であれば少しくらい低速でもなんとかなってしまいそうです。
Polaroid piguではRAMの圧迫を抑えるため、Chromeのタブ一覧が簡素なものになります。
PC向けページでもスクロールはスムーズですし、拡大・縮小も普通に行えます。
普段使っているスマホの良さを再確認できた
思ったより悪くないと感じたPolaroid piguから、いつも使っている端末に戻るとその差に驚きます。
ディスプレイは高精細で色鮮やか。カメラは高画質で、キビキビかつなめらかに動作し、通信も高速で何もかも圧倒しています。
価格も10倍以上差がありますが、普段何気なく使っている端末がどれほど快適なのかを再確認しました。
すでにスマートフォンユーザーであればPolaroid piguを購入してこちらがメイン機となることはまず無いでしょう。
ガラケーユーザーがサブ機で持ってみたり、低コストなルーターとして運用するといった運用方法では存在価値を見出だせるかもしれません。
ワイシャツの胸ポケットにスルッと入るこの小ささは魅力です。
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