ベルト交換するだけ! 普通の腕時計をスマートウォッチにしてしまう革製ベルト「Unique」
ウェアラブルデバイスがApple Watch発売により一層盛り上がってきています。デバイスとしてはGoogle Glassが一般販売されず開発も一時停止となっていることにより、腕時計型デバイスがその中心になっています。
ただ、Apple Watchに関しても購入しているのはアーリーアダプター層が中心で、高級腕時計ユーザーは動いていないように思います。
しかし、そんなユーザー層にも受け入れられそうなウェアラブルデバイスがKickstarterに登場しました。
スマートウォッチの新しいコンセプト「Unique」
今回登場した「Unique」は、デザインシートだけでは既存の時計型ウェアラブルデバイスとどこが違うのかわかりません。
実はこの製品、腕時計に様々な機能を追加してスマートウォッチにすることができるベルトなのです。
ファウンディングの状況
プロジェクトのゴールは10月22日までに50,000ドル(約600万円)集めるのを目標にしていますが、公開から1ヶ月もたたない9月30日の時点で既に193人からおよそ29,000ドル(約350万円)を集めています。
シンプルな製品にもかかわらず、期待の高さを感じます。
製品のコンセプト
その期待の源となっているのが「目立たないこと」。
この、腕時計のベルト型をしたウェアラブルデバイスはグラフィカルなディスプレイを持ったり、大きめのボタンが装着されたりという事もありません。
そのため、クラシカルなダイヤルを持つ高級腕時計の替えベルトとして装着しても、雰囲気を壊すことはありません。
どのように操作するのか
Uniqueは、ベルトの表面をタップすることで操作します。測定したデータの連携などはあらかじめペアリングされたiPhoneやAndroidに送られ、表示されるようになっています。
タップする部分も、ただのレザーベルトの表面にしか見えません。
動作状況の確認や表示は
Uniqueの動作状況を示すのは外見では唯一、小型LEDだけになります。この小型LEDの点灯状況や、カラーの違いでユーザーは動作状況を視覚的に確認します。
また、小型バイブレーターも内蔵していますので振動によるフィードバックも備えています。
機能
- アクティビティ・モニタリング
- 通知機能
- ジェスチャーコントロール
- 紛失防止機能
- NFC
これらの機能を搭載しています。
これにより運動時のモニタリングや、メールなどの着信通知、連携したアプリによるスマホの操作や、ペアリングしたスマホと一定の距離が離れた場合に通知する紛失防止機能などを提供します。
市場性
このように、ウェアラブルデバイスとしての基本機能を「ただの、腕時計用レザーベルト」に内蔵したUnique。このシンプルな外観は高級腕時計に装着してもその雰囲気を壊すことはありません。
ですので、スイス製の高級腕時計を愛用しているユーザーにも違和感なく受け入れられる可能性を持っています。
実際にこれらのユーザーは夏は汗をかくので金属ベルト、冬は冷たさを感じないレザーベルトなどと使い分けをしており、ベルト交換への障害は少ないと感じます。
あとはユーザーの個性や好みにあわせられるかという部分ですが、これについてもカラーリングや素材などをカスタマイズする事が可能ですので、スポーティーなシャークスキンや、フォーマルなフレグレンクロコなど、オーダーメイドベルト並の対応を目標にしています。
その他のデバイス
この腕時計型ウェアラブルデバイスだけでは攻略できていない市場について、実はソニーも狙っています。
自社で立ち上げたクラウドファンディングサイトにて「wena」という名の腕時計型ウェアラブルデバイスを発表していますが、こちらもUniqueと同じくスマートウォッチ機能はベルト部分に搭載しています。
そういった点では、多くの企業がその可能性を感じているのかもしれません。
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