100GBのクラウド領域を本体メモリのように扱うことができるAndroidスマートフォン「Robin」がまもなく生産開始
クラウドを単なるファイルの保存スペースとしてだけではなく、本体メモリと同じように活用するクラウド・スマートフォン「Robin」が2016年1月から生産を開始するようです。
Kickstarterでも大きな期待を集めただけに発売開始に向けて注目を集めています。
Nextbit Robinとは
Robinの最大の特徴はクラウドとの融合を果たしていることです。今までのようにファイルのバックアップや保存領域として使うのではなく、OSレベルでクラウドをシームレスに活用することを前提に設計されています。
これにより写真などは本体にサムネイルのようにサイズを縮小したものだけを残し、オリジナルのサイズで見る場合などはその都度クラウドからダウンロードして表示します。
また、写真やファイルだけではなくインストールされているアプリについても使用状況をモニタリングし、使用頻度が低いものはクラウドにアップして本体内部メモリの使用領域を開放するなどの動作をバックグラウンドで行います。
クラウドの容量についても1台あたり100GBもの大容量を用意しています。もちろん、Robinの利用者は無料でこのスペースが使えるわけです。
Nextbit
Nextbit社はGoogleにてAndroidのアジア地区担当マーケティングスタッフとして活躍したTom Mossが、同僚だったエンジニアであるMike Changと共に創業したスタートアップ企業です。
その後、デザイナーとしてHTCでNexus Oneのデザインなどを担当したScott Croyleも加入しています。
スペックとデザイン
Nextbit社初の製品となるのがRobinです。開発資金はスタートアップ企業らしくKickstarterにて出資金を集めました。
最終的には目標額の500,000ドルを大幅に上回る1,362,343ドル、日本円で約1億6千5百万円もの多額の資金を集めたことでも話題になりました。
スペック
Robin本体のスペックについてはCPUなどにおいて特筆すべき点はありませんが、このスマホの特徴は今までの機種とは別の部分にあります。
OS | Android 5.1.1 Lollipop |
---|---|
CPU | Snapdragon 808 |
RAM | 3GB |
ROM(内部ストレージ) | 32GB / 100GB(クラウド領域) |
ディスプレイ | 5.2インチ、1080p |
カメラ | アウトカメラ:1300万画素、インカメラ:500万画素 |
バッテリー容量 | 2,680mAh |
サイズ・重量 | 高さ149x幅72x厚さ7mm、約150g |
カラー | ミント/ミッドナイト |
その他 | SIMフリー、指紋認証センサー、WiFi A/B/G/N/AC対応 |
デザイン
デザインは直線基調のシンプルなものですが、カラーリングにてそれぞれの個性を発揮しています。ミントはポップな印象を、ミッドナイトは落ち着いた印象を感じさせます。
バックパネルにはクラウドの語源ともなった雲のマークと、その下に4つのLEDが装着されています。このLEDはクラウドとの同期時に点滅します。
価格
価格はCDMA版で399ドル、約48,200円なので100GBのクラウド容量を使えると考えれば安く設定されています。
現在オンラインストアにて予約受付中です。
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