革新か錯綜か「iPhone 6s Plus」の新機能を1ヶ月間使ってみた

iPhone 6s Plusを購入し、メインで使用し始めてから1ヶ月が経過しました。本稿では、iPhone 6sシリーズで新たに搭載された機能を重点的に見ていきます。

新色のローズゴールドが大人気! 早くも販売台数新記録を樹立した「iPhone 6s Plus」フォトレビュー
2015年9月25日に発売されたiPhone 6s Plusのフォトレビューです。一週間使ったので、使用感なども簡単に紹介します。 ローズゴールド iPhone

新感覚の3D Touch

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タッチの強さを検知できるようになり、新たにPeekとPopの操作が加わりました。

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ホーム画面のアイコンをプレスするとクイックアクションが利用できます。よく使う機能のショートカットみたいなものです。
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Peek(浅めのプレス)でプレビューし、詳細を見たければPop(深めのプレス)で開きます。

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地味に便利なのは、3D Touchを使ったカーソル移動。キーボード部を押し込むと上下左右にカーソル移動ができるので、画面が大きいPlusで特に重宝している機能です。

できることが増えた反面、操作が多様化したことには賛否両論あると思います。現時点では対応しているアプリケーションが少なく、3D Touchが便利に感じる場面はまだ少ない印象です。

バイブとはちょっと違うTaptic Engine

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押下をTaptic Engineの振動でフィードバックすることにより、感覚的にPeekとPopを使い分けることができます。もしこのフィードバックがなければ、PeekとPopの境目が不明瞭で使い勝手が悪かったでしょう。

高速化したTouch ID

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iPhone 5sからホームボタンに指紋認証センサーのTouch IDが搭載されました。iPhone 6sシリーズはTouch IDが進化し、認証速度が向上。ロックを意識する必要がなく、ホームボタンを押したら瞬時に解除されます。困ったことといえば、認証が早すぎて通知が見れなくなったくらいです。

美しい写真が撮れるiSightカメラ

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8MPから12MPにパワーアップしたアウトカメラ。iPhoneのカメラは味付けがないので、見たままを自然に撮れるのが特長です。

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筆者の作例を載せようと思いましたが、カメラロールに食べ物とガジェットの写真しかなかったので、Apple公式フォトギャラリーのリンクを貼っておきます。実機で撮影した無加工の写真です。

Retina Flashで自撮りが捗る

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Retina Flashはディスプレイを一瞬発光させることにより、インカメラで実際の色に近い自然な肌色を再現した写真が撮れる機能。プリ発光(赤目軽減発光)で周囲の明るさを感知し、環境光に合わせてディスプレイ上のTrue Toneフラッシュを調節するとのこと。

新しい写真の楽しみ方を提案するLive Photos

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動く写真を撮影できるLive Photos。もはや動画像なのでは? と思ってしまいますが、ポイントはシャッターを切った前後と音声を記録する点です。撮影したLive Photosはロック画面のLive壁紙として設定できます。

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Lumia 1520にも似たような機能がありました。カメラの設定からLiving Imagesをオンにすると、撮影時点から2秒間遡って記録します。

長時間の4K動画撮影に対応

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iPhone 6sシリーズからフロントカメラで4K動画が撮影できるようになりました。設定画面から4K/30 fpsを選択します。カメラアプリからこの設定ができるようになってほしいです。

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4K動画撮影は、すでに一部のAndroid OS搭載スマートフォンが先に実現している機能ですが、かなり負荷がかかるようで、数分間撮影すると温度上昇により強制的に撮影が終了してしまいます。一方、iPhone 6sシリーズは数時間も連続で撮影できたという報告があります。

iPhone 7(仮称)に寄せる期待

継ぎ目のないボディ

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金属ボディのプラスチック部分(Dライン)は、アンテナの役割を担っています。Appleの新しい特許でこのDラインが消えるかも? という噂があるので、後継機では是非なくしてほしいものです。このプラスチック部分が消えたら、より一体感が生まれると思います。

ワイヤレス充電規格Qi

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ワイヤレス充電はiOS端末に期待されている機能のひとつ。技術的に可能だと思いますが、本体重量の増加が懸念されます。なんでも詰め込むと重たくなってしまうので、難しいところです。iPhone 6sシリーズはiPhone 6シリーズより重くなっているので、軽量化は今後の課題でしょうか。

ウォータープルーフ

6s-wptby YouTube Zach Straley

iPhone 6s/6s Plusの耐水性能をテストした動画によると、長時間水没させた後も動作している様子が映っています。iPhoneが防水になる日も近いかもしれません。

背面をフラットに

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メインカメラが飛び出ているので、置いたときに安定しません。Appleさん、この数ミリなんとかなりませんか?

総括

マイナーチェンジモデルのため、外観はiPhone 6/6 Plusとほぼ同じ。しかし、中身は別物だということがお分かりいただけたと思います。重量以外に退化した点は見られず、総合的に評価すれば優秀なスマートフォンであることは間違いありません。

各キャリア、Appleストアで価格は異なりますが、いずれも高めの価格設定となっています。数世代前のiPhoneからの乗り換えは、大幅に処理能力が向上しているので満足できると思います。一方、iPhone 6/6 Plusのユーザーは買い替えなくていいかなというのが正直なところ。一通り新機能を使ってみて、特に3D Touchはアプリケーションを含め、まだまだ発展途上の部分が多いように感じました。

Apple

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執筆:あさひな
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