月額1,080円で固定IPアドレスが持てるMVNO「インターリンクLTE SIM」が登場
MVNO SIMが続々と増えてきた中、一際目立つMVNO SIMが発表されました!
その名も、「インターリンクLTE SIM」。一体この「インターリンクLTE SIM」は他のMVNOと何が違うのでしょうか?
注:本記事内での「固定IPアドレス」はグローバルIPアドレスを意味します。
固定IPアドレスが付与される!
なんと、この「インターリンクLTE SIM」ではSIM1枚に付き固定IPアドレスが1つ付与されるのです。
固定IPアドレスが付与されることによってどういったメリットがあるのか?そもそも固定IPアドレスとは何なのか簡単に説明していきます。
固定IPアドレスとは?
固定IPアドレスとはその名の通り、固定されたIPアドレスです。
IPアドレスは決まった物が全員にくばられてるんじゃないの?とお思いの方、実は違うんです。
通常のプロバイダでは、以下のような流れでIPアドレスの自動付与を行っています。
このように、再接続すると違うIPアドレスが自動的に付与されます。
一方、固定IPアドレス対応プロバイダでは以下のような流れになります。
このように、再接続してもIPアドレスが変わることはありません。
固定IPアドレスを使う理由
IPアドレスが動的に付与されると、再接続のたびにIPアドレスが変わってしまいます。自宅のパソコンやサーバにアクセスする際、出先でIPアドレスが変わってしまうとIPアドレスが分からないために外から接続することが出来なくなってしまいます。
固定IPアドレスにすると、たとえ再接続されたとしてもIPアドレスは変わらないため出先からでも自宅のパソコンやサーバにいつでもアクセスすることが出来ます。
補足:同じホスト名で動的IPアドレスを自動的に紐付けさせる技術、「DDNS」がありますが、IPアドレスを更新するタイミングによっては接続できなかったり、DDNSを利用する手間が増えます。固定IPではそのような問題に悩まされることはありません。
インターリンクLTE SIMの特徴
- SIM1枚につき固定IPを1つ割り当て
- 人口カバー率がきわめて高いドコモ通信網を利用できるので、僻地での利用も可能
- 固定IPの逆引きホスト名をコントロールパネルから好きなホスト名に変更可能(しかも無料で)
- 超低価格で固定IPアドレスを利用可能に
- 法人専用相談窓口有り
「インターリンクLTE SIM」の価格
価格は以下の通り
プラン名 | 月額 |
---|---|
128kbpsで使い放題 | 1,080円 |
1GBまで高速通信OK | 1,728円 |
2GBまで高速通信OK | 2,268円 |
3GBまで高速通信OK | 2,700円 |
※全プラン付与される固定IPアドレスは1つです。
想定される利用方法
- POSシステムや自動販売機、監視カメラなどのM2M(デバイス同士が通信をして動作するシステム)を安価に構築する
- 自社の社員のIPアドレスを把握できるため、社外から社内ネットワークへのアクセスを許可し、その他の通信をブロックすることでセキュリティの向上へ
- 僻地拠点のサーバメンテナンスなどの保守用回線として利用可能に
- WEBカメラで乳幼児の見守りを安価で容易に実現できる
- 職場や学校から自宅のパソコンやサーバに安価で容易にアクセスできるように
- VPNの入り口として利用
特にこの「インターリンクLTE SIM」の強みは「安価で」、「僻地利用も可能」、「固定IPアドレスを利用可能に」の3点ですね。
通常、固定IPアドレス付きのプランを契約すると回線コストが跳ね上がっていたのですが、この「インターリンクLTE SIM」を利用することで莫大な回線コストを抑えることが出来ます。
また、ドコモ通信網を利用できるので、僻地でも利用可能になります。更に固定回線を引かずに済むので非常にコンパクトにまとめられることが出来ます。
IoE時代への起爆剤となるか
最近、IoEという言葉が新聞などにも出てくるようになりました。IoEとはInternet of Everythingの略でアメリカのCisco Systems社が提唱した言葉です。日本では「モノのインターネット」と呼ばれています。東京駅の新幹線中央エリアに広告が掲載されていたので見たことがある方も多いのでは内でしょうか。
IoEとは何なのでしょう?Cisco Systems社のHPから抜粋したものを見てみましょう。
世界中の人口を超える数のモノがインターネットにつながっている。
近い将来、想像できるすべてのモノが目覚めインターネットがネットワークにつながる。
そして、インターネットが次の時代に進化していく。
そして、私たちの仕事、生活、遊び、学習に変化を与える。
今まではパソコンや、タブレット、スマホがネットワークを利用するデバイスの大多数を占めていましたが、最近ではTVやゲーム機などもインターネットに接続され始めました。
パソコンや、タブレット、スマホなどのいわゆる広義の意味での「パーソナルコンピュータ」以外の物もネットワークに繋がり始めたのです。
ただし、そこでどうしても「回線コスト」と言った重みが被さってきます。そんな重みを取り払ってくれる可能性を秘めているのがこの「インターリンクLTE SIM」なのです。
個人が大企業を負かす時代へ
最近「Raspberry Pi」や「Intel Galileo」などといった安価な超小型コンピュータが登場してきました。海外ではこれらを利用した商品をベンチャー企業がどんどん開発しています。
その中には名だたる大企業と肩を並べる、それどころか大企業に勝ててしまうくらいの魅力的な商品が出始めてきています。もちろん、日本でもそういった話がどんどんでてきています。
ただ、やはりモバイル環境での通信回線がネックとなり、発展スピードが鈍化傾向にありました。
そんな現状を「インターリンクLTE SIM」は解決してくれるのでしょうか。今後の発展に期待ですね!
Source:インターリンクLTE SIM | Cisco Systems | 固定IPアドレスとは – インターリンク
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