遠隔地ネットワークの保守にもってこい! 月額1,080円で固定IPアドレスが持てるMVNO「インターリンクLTE SIM」
固定IPアドレスが付与されるMVNOとして、異色の存在であったインターリンクLTE SIM。
本ブログで以前紹介したところ、インターリンク様よりSIMを1枚お借りすることができました。
そこで今回は、固定IPアドレスが付与されるSIMカードの具体的な利用方法について紹介したいと思います。
注:本記事内での「固定IPアドレス」はグローバルIPアドレスを意味します。
インターリンクSIMの特徴について
利用方法の紹介に移る前に、インターリンクSIMの特徴について、おさらいです。
- SIM1枚につき、固定IPを1つ割り当て
- 人口カバー率がきわめて高いドコモ通信網を利用できるので、僻地での利用も可能
- 固定IPの逆引きホスト名を、コントロールパネルから好きなホスト名に変更可能(しかも無料で)
- 超低価格で固定IPアドレスを利用可能に
- 固定回線を用意しなくても固定IPアドレスを利用できる
- 法人専用相談窓口有り
上記の特徴にも挙げたとおり、インターリンクSIMの特質はズバリ「固定IPアドレスを持った回線を低価格でかつ、安定したドコモ網で利用できる」です。この特質にフォーカスを当てた利用例を以下に紹介します。
具体的な利用例
遠隔拠点のネットワーク機器管理
最近の業務用ルーターには、YAMAHAのRTX1210やNECのWA1511の様に、USB通信カードやSIMカードを直接本体にさせる物が増えてきています。ですので、モバイルネットワークを遠隔保守用や、回線のバックアップルートとして活用することができます。
USB通信カードやSIMカードを直接させるルーターを導入するのが予算的に厳しい場合は、Raspberry PiにUSB通信カードを挿すことによって、同じように振る舞わせることが可能です。
システム管理者にとっては大変ありがたいものだと思われます。
また、システム管理者だけではなく、SIerが顧客へネットワーク構築案件を提案する際に、このSIMカードを利用すれば、遠隔保守オプションを付与することもできます。法人専用窓口もありますので、安心できるのではないでしょうか。
イベント用サーバーに利用する
展示会等のイベントに出展者として参加する際に、簡易的なサーバーを用意しないといけない場面に遭遇した際は、ノートPCやRaspberry Piと、USB通信カードを利用することによって、即席サーバーを準備することができます。
もちろん大規模な物となるとすぐに速度規制に達する恐れがありますが、中小規模のイベントであれば十分にこなすことができるでしょう。
実際に利用してみて
上記で紹介した利用例は、筆者が評価用SIMカードを使って試してみたものです。
最初は「うまくいくのだろうか」と半信半疑になりながら様々なテストを行いましたが、予想とは裏腹に調子良く動作してくれました。
特に良かった点は、ドコモ網を利用しているため、広範囲の地域で利用でき、かつ安定して運用できた点です。
こんな人におすすめ
インターリンクSIMは、以下のような人にお勧めできるMVNO SIMです。
- 自宅のネットワーク回線の冗長性を向上させたい人
- 遠隔拠点のネットワーク機器を管理、保守したい人
- 展示会などのイベントで持ち運びできるサーバーがほしい人
- コンピューターの操作が苦手な家族を、遠隔でサポートしたい人
まとめ
遠隔バックアップサイトなどを管理している筆者にとっては、まさに天の恵みのようなSIMでした。遠隔地のネットワークがダウンした際に、「何とかして外部から入れる手立てを用意したい」と前から思っていたのですが、まさかこんな解決策がでるとは思いもしませんでした。
利用者層は限定されるSIMカードだとは思いますが、利用者層にドンピシャな人たちを、大いに手助けしてくれる物となるでしょう。
最後にSIMをご提供頂きました、株式会社インターリンク様、素敵なご提案をいただき誠に有り難うございました。
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