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MVNOの通信速度200kbpsは日常使用できるのか検証してみた、IIJmio編

AppleのiPhoneを始めとしたSIMフリー端末の販売、国内でのMVNOの価格競争など、ここ数年MVNO熱が高まって来ているように感じます。また、MVNOの中には電話番号を取得できるものも増え、乗り換えを検討されている方もたくさんいると思われます。

ドコモやauなどのMNOと同じくらいのデータ量を兼ね備えたMVNOも増えてきていますが、安いプランとなると高速通信できる量はどうしても少なくなってしまい、200kbpsなどに通信速度が制限されることに不安を感じられる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回、筆者が現在メイン回線として使用しているIIJ mioのミニマムスタートプランを利用して200kbpsは使えるのか使えないのかをはっきりさせるため高速通信との比較検証をしてみました。

テスト環境

テスト環境

ascend p7
  • 使用するSIM:IIJmioのミニマムスタートプラン(1GB・nanoSIM)
  • 検証端末:Ascend P7(レビューはこちら
  • 実施用環境での検証

    おそらく皆さんが良く使われるであろう状況を想定して様々なテストしてみました。

    スピードテスト

    speedtest
    まず、挨拶代わりのスピードテストから。今回はRBB TODAY SPEED TESTを利用しました。左側が高速通信OFF、右が高速通信ONになります。かなり大きなが開いています。

    200件のTwitter更新

    twitterアプリを利用し、200件程度のツイートの読み込み。

  • 高速通信ON:6秒
  • 高速通信OFF:15秒
  • Twitterは基本的にテキストが多いため、高速通信OFFでもツイートの読み込み自体は素早く完了します。しかし、アイコン画像やその他投稿された画像があるため完全に表示されるまでには、大体読み込みにかかった時間の3倍位の時間がかかりました。

    実際に使用した感じとしては、画像が表示されるまでの時間は高速通信と圧倒的な差がありますが、テキストだけに関してはそれほど大きな差は感じませんでした

    ネットブラウジング

    多くのユーザーが利用するポータルサイトであるYahoo!JapanGoogle、そして広告が多いイメージのある2chまとめサイトのあんどろいど速報、ニュースサイトとしてスマホペディアを使って、全てのサイトを開くのにかかった時間を計測してみました。

  • 高速通信ON:29秒
  • 高速通信OFF:37秒
  • 今回はChromeの圧縮機能はONにしてテストしました。画像を多用していないテキストベースのサイトであれば、ストレスを感じることなく利用できますね。レビュー記事など画像を多用している記事を開くのは少々厳しいかもしれませんが、普通にネットサーフィンするくらいなら問題ないでしょう。

    LINE、Skypeでの通話

    「音声通話となると結構重そうだし、満足に使えないのでは?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
    しかし、高速通信OFFでテストとして5分間通話してみましたが、一度も途切れたりせず、通話品質も問題なく使用することができました。

    動画再生(YouTube)

    高速通信ONでは、画質が720pでも1080pでも全く問題なく動画を視聴する事ができました。
    しかし、高速通信OFFでは画質を240pに落としても、全く見れる状況ではありませんでした。しかし動画のページ自体はしっかり表示されるため、外出先では「後で見る」に追加しておいて、家に帰ってからWi-Fiに繋いでゆっくり見るといったことはできると思います。

    アプリダウンロード

    テストとしてGoogle Playにある「NFC簡単接続」(1.79MB)というアプリをダウンロードしてみました。

  • 高速通信ON:16秒
  • 高速通信OFF:1分26秒
  • アプリのサイズが1MB~5MBくらいの軽量アプリであれば、時間はかかりますが実用レベルでダウンロードできると思います。しかしゲームなどの大容量アプリをダウンロードするのは無理かと思われます。

    テストまとめ

    筆者がここ半年程度MVNOを使ってみて、200kbpsでも案外使えるということ感じています。確かに高速通信と比較すると、大きな差が開いてしまうことは明らかです。

    しかし、日常の使用において実際に高速通信を必要とする場面は果たしてどれだけあるでしょうか?

    ネットブラウジングやSNSをメインに使用するのであれば、わざわざ常時高速通信をONするのではなく、必要に応じてON/OFF切り替える事によって高速通信の量をセーブすることができると思います。筆者はMVNOの強みを、IIJmioやOCN モバイル ONEで可能な高速通信を自由に切り替えられるというところだと考えています。

    IIJmioの200kbpsでも意外と善戦した理由を考察

    75KBのバースト

    IIJスタッフと利用者がコミュニケーションできるイベント「IIJmio meeting #3」に参加した時に、クーポンOFF時には一回の通信に付き75KB(=200kbps×3秒)分の高速通信を許可しており、テキストベースのサイトであれば75KB分でテキストの読み込み始め残りの通信で徐々に画像を読み込んでいくと中の人がおっしゃっていました。これが今回の検証で意外に速く感じる理由だと思ってます。

    LTEにはつながる

    クーポンOFFでもLTEにはつながっており、ただ単に速度が制限された状態のため、PING速度(応答速度)は高速通信ON時と変わらないため、通信を開始してから待たされる感じ少ないということが挙げられます。

    終わりに

    今回はMVNOも意外に使えるんだということを知ってもらおうと思い記事を書いてみました。読まれた方の中には、「案外使えるじゃん、契約してみようかな」と思われた方や、「やっぱり、MNOでいいや」と思われた方など様々いると思います。この記事がMVNOについて検討している少しでも多くの人に役立てば嬉しいです。

    Source:てくろぐ

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    執筆:やほお
    HUAWEI Mate S使いの西木野真姫ちゃん推しです。

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