Androidアプリが動くBlackBerryに死角はない?「BlackBerry Passport」Androidアプリの動作検証レビュー
最新のBlackBerry OSではAndroidアプリが動作しますが、不安定だったり強制終了するものがあります。BlackBerry Passportで現状どのアプリが使えるのか、普段Androidで使っているものを中心に試してみました。今回は、apkファイル経由でインストールしたアプリのみを対象としています。
Googleのアプリは壊滅的
Googleアプリ検証表(◯:正常に動作 △:難あり ×:動作しない)
アプリ名 | 動作状況 | 備考 |
---|---|---|
Google Map | △ | Googleアカウントでログイン不可 |
Google Chrome | △ | Googleアカウントでログイン不可、Touch-Enable Keybordでのスクロールが通常より速い |
Google Drive | × | 問題が発生し、強制終了 |
Google Fitness | × | Google Play開発者サービスでエラー |
YouTube | × | Google Play開発者サービスでエラー |
残念なことに、Googleのアプリはことごとく動作しません。Google Play開発者サービスのインストールやGoogleアカウントでログインが必要なためです。
プリインストールされている地図アプリは日本の地図データが無いので、Google Mapが使えるのは助かります。GPSをオンにしていても、右画像のメッセージが表示されるため、正確な現在地情報は取得できていないようです。ログインをしなければ使えない機能(マイプレイスなど)以外は概ね問題ありませんでした。
Googleのアプリはそのままでは動作せず、大体は左の画像のようなエラーが出てしまいます。そこで、Google Settings(Google Play開発者サービス)とGoogle Accountにパッチを当ててインストールすると、とりあえず動きます。Google Chromeでログインしたら、ブックマークなど同期できました。
正方形ディスプレイはゲームに不向き
ゲームアプリ検証表(◯:正常に動作 △:難あり ×:動作しない)
アプリ名 | 動作状況 | 備考 |
---|---|---|
モンスターストライク | △ | Google Play開発者サービスのエラーが出るが、プレイ可能 |
Temple Run2 | △ | Google Play開発者サービスのエラーが出るが、フル画面でプレイ可能 |
ラブライブ!スクフェス | × | 名前を入力後に強制終了 |
パズル&ドラゴンズ | × | 起動直後に強制終了 |
スクフェスは、ゲーム開始するところで強制終了してしまうという残念な結果に。このように、途中までしか動かなかったり、特定の操作で落ちてしまうことがあります。
ゲーム系のアプリは動いたとしても、BlackBerry Passportのスクエア型ディスプレイではフル画面表示にならないことが多く、快適にプレイできません。また、アプリ内課金には基本的に対応していません。
ベンチマークは正確性に疑問が残る
ベンチマークベンチマークソフトのAnTuTu Benchmarkと3DMarkを走らせたので、結果を載せておきます。
AnTuTuで端末情報を確認したところ、CPUはデュアルコアと認識されているようです。実際にはクアッドコアのCPUが搭載されていますから、このスコアは本来の性能を表していない可能性が高いです。あくまで参考程度に。
その他のアプリは概ね動作
検証表(◯:正常に動作 △:難あり ×:動作しない)
アプリ名 | 動作状況 | 備考 |
---|---|---|
Skype | ◯ | バックグラウンドで起動していないと通知がこない |
LINE | ◯ | バックグラウンドで起動していないと通知がこない |
Linphone | ◯ | なし |
◯ | なし | |
VLC for Android Beta | ◯ | なし |
EB Pocket Free | △ | 起動するが、検索不可 |
Microsoft Office Mobile | × | 起動直後に強制終了 |
SkypeやLINEは、バックグラウンドで起動させておかないと通知が来ないので少々不便に感じました。Microsoft Office Mobileは動作しませんが、Docs To Goがプリインストールされています。
ズームアウトとバーの非表示でより快適に
情報量を増やしたい場合は、ズームアウトが便利です。また、レイアウトが崩れたときにも有効です。ディスプレイのアスペクト比が1:1なので、意図しない表示になることがあります。ここでは、TwitterクライアントのSobaChaを例に見ていきましょう。
SobaChaにはデュアルTLモードという機能があり、TLを左右に並べて表示できます。BlackBerry Passportでは上下になってしまいますが、ズームアウトすれば左右に表示されます。
Androidアプリで表示オプションを変更するには、画面上部から下へスワイプします。ズームインやズームアウトの、ナビゲーションバーの表示切り替えが可能です。BlackBerry Passportにはバックキーがないので、画面下に常に表示されています。ただでさえディスプレイが正方形で、普通の機種より縦の情報量が少ないので、非表示にしておくことをお勧めします。非表示にしても、画面下部から斜め左または右にスワイプでバックキー同様の操作になります。
Androidアプリの入手方法が今後の課題
記事執筆現在、BlackBerry OSではGoogle Playが使えないので自分でapkファイルを用意する必要があります。Google Playの代替になるストアアプリや、パッチを当ててGoogle Playをインストールすることはできますが、どちらもそれなりに知識が必要です。Androidアプリが動くようになったことは評価できますが、やはり公式にGoogle Playが使えるようになるのが望ましいです。
BlackBerryのアプリの少なさは、Androidアプリとの互換性によってかなり解消されたと思います。動作状況は今後のバージョンアップで変わっていく可能性があるので、期待したいところ。特にGoogleのアプリは手を加えなくても使えるようになってほしいものです。
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Google Play Storeは、ちょっと面倒ですが、入れられますよ。
原文↓
http://forums.crackberry.com/android-apps-amazon-store-apk-files-f413/google-play-store-blackberry-10-read-first-post-instructions-985344/
Blackberry Fansiteの日本語解説↓
http://bbfansite.com/wp/?p=32694