デジタル一眼レフカメラをスマホから遠隔操作できる「Pulse」がクラウドファンディングで大人気
デジタル一眼レフカメラなどをスマートフォンから遠隔操作可能にする「Pulse」がKickstarterに登場しました。
これ1台でCanonとNikonの多くのカメラに対応する使い勝手の良さにより、Kickstarterでも目標額の4倍を超える人気を集めています。
Pulse
カメラ本体とはUSB接続するため、対応機種もメーカー純正品より多い製品です。
スマートフォンから制御できる項目も「ワイヤレスでシャッターを切る」などの簡単な操作だけではなく、人気の高まりつつあるタイムラプス撮影なども設定可能です。
接続可能なカメラはシェアの高い、CanonとNikonの2メーカーの製品に対応しています。
従来のデジタル一眼とスマートフォンの接続
デジタル一眼レフカメラは、Pulseでなくてもスマートフォンとリンクして操作することが可能です。
しかし、以下のような課題がありました。
- CanonとNikonのメーカー間では互換性はない
- Wi-Fi内蔵タイプならリンクするのは簡単だが、搭載機種は限られている
- フラッグシップ機などにはWi-Fi機能が内蔵されていない機種が多い
- 機種によっては専用のトランスミッターなどが必要であり、価格も高額
- トランスミッターも対応機種は限られている
スペック
Pulseのスペックは以下のとおりです。
サイズ | 横幅40.0×長さ60.0×高さ17.5mm |
---|---|
重量 | 42.5g |
連続使用時間 | 24時間以上 |
スマートフォンとの接続方法 | Bluetooth |
カメラ本体との接続方法 | USB |
対応OS | iOS/Android |
対応機種数 | 60機種以上 |
装着方法
装着はアクセサリーシューにPulseを設置し、カメラ本体のUSB端子にケーブルで接続します。
Pulseとスマートフォン間の通信はBluetoothにて行います。
機能
Pulseではスマートフォンの統一されたインターフェースから機能の設定と操作が可能です。
リモート撮影
写真やビデオのリモート撮影もBluetooth接続のカバーする30メートルの範囲まで対応しています。
撮影条件の設定
撮影する際にはシャッタースピードやISOなどのデータを設定することができます。
撮影データの確認
撮影した後はスマートフォンにてサムネイル画像を確認可能です。
長時間露光
星空や花火の撮影において用いる長時間露光やバルブモードも備えています。バルブモードにおいてはシャッター開放時間も設定可能です。
タイムラプス
タイムラプス撮影中にも進行状況を確認できます。これによりバッテリー容量が低下していたりバッファーが不足しているなど、失敗する要素に事前に対応することが可能です。
明度が変化する夕方から夜間への景色の変化や、夜景から夜明けへの変化などの撮影時にはシャッタースピードとISOの自動調整にも対応します。
互換性
対応するカメラはCanonとNikonのデジタル一眼レフカメラです。
Kickstarterの状況
Kickstarterには2015年11月11日に公開されましたが、わずか3時間で目標額の50,000ドルの出資金を集めました。
それから4日が経過した11月15日の時点では5倍を超える215,532ドル、日本円で約2,650万円もの出資を集めています。
キャンペーンの締め切り日まではまだ26日間も残っていますので、更に多くの出資金を集めることでしょう。
価格
Pulseは99ドルでの市販価格を目指して開発が進められています。公開から24時間の限定販売で69ドルで提供されたEarly Birdは1,706口もの出資金を集めて締め切られました。
現在申込可能なパッケージは74ドル、日本円で約9,000円から提供されています。
カメラメーカーの専用品では5万円以上にもなるので、市販予定価格でもお買い得です。
また、他のキャンペーンで見かけることの少ないベータテスターパッケージも350ドルで用意されています。
提供開始時期
ベータテスターには2016年1月に開発製品が提供され、それ以外の出資者に対しては2016年4月に提供される予定です。
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